鳥取県中部医師会の会長をしております安梅正則です。令和6年6月26日より2期目を務めることになりました。宜しくお願いいたします。
我が医師会は鳥取県中部地域1市4町の医療機関で構成され、その医療圏は中部地域のみならず、岡山県北部(旧美作国の蒜山地域)にも及んでいます。
昔より中部地域は蒜山地方とは人的・物的に交流があり、蒜山地域在住の多くの人が通勤・買い物などのため、中部地域に来られております。妊産婦検診や乳幼児検診なども中部地域で実施しています。
鳥取県中部地域の主な産業は第一次産業です。海と山が近いので、農業では米の他、梨、西瓜、柿、葡萄、ネギやラッキョウなども盛んに栽培されております。
漁業では蟹や烏賊、トビウオなどが水揚げされ、東郷池ではシジミも捕れており、食材の豊富な地域であり、かつ温泉も多く存在し、海に山に観光客が足を運んでいます。
ただ残念ながら、現時点において、中部地域は人口99193人65才以上の高齢化率は35.00%(2020年度調査)と少子化そして高齢化が進んだ過疎地域となりつつあります。
保育・教育機関の統廃合や路線バスの運行減少、耕作放棄地や空き家も次第に増加しており、各自治体はその対策に知恵を出して取り組んでおります。
さて、2期目となりました鳥取県中部医師会理事会は理事の新旧交代があり、新しい体制で取り組んでいく予定です。政府が推進している医療DX推進改革事業にそって、
行政と連携をとりつつ、各医療機関の診療体制の充実に努めて効率の良い医療を住民に提供してまいります。
新型コロナ感染症流行の間、連係が疎になっていた医師会員や医療関係者(歯科医師会・薬剤師会・看護協会)さらに行政・介護福祉関係者との交流を再開し情報共有を図りたく思っています。
さらに住民の方々には健康維持・増進の為の医療情報の提供に努めていく覚悟でありますので、皆様のご助言ご指導宜しくお願いいたします。