巻頭言
会長あいさつ
中部医師会概要
中部医師会所在地

平成25721日の第23回参議院選挙において、日本医師会の羽生田俊副会長が、自民党比例区18議席中第6位で249,818票を獲得され、当選されました。また、東京選挙区でも元厚労副大臣の武見敬三氏も当選され、鳥取選挙区でも、自民党新人の舞立昇治が当選されました。自民党圧勝の中で、医療保険制度の堅持し、『全ての人に優しい医療を』展開し、日本医師会の政策が反映されることを願っています。

鳥取県中部医師会も、医師の良識と社会的使命感を基調として医の倫理の徹底に努め、鳥取県中部を一つの医療圏として、医療・保健・福祉の充実を計るため、行政及び各種関係団体と連携して、中部地区住民が健康な人生を享受できることを支援し、常に、「地区住民のためになるかどうか」を考えながら、「人間の尊厳が大切にされる社会」の実現のために、公益性のある事業を推進していきたいと思います。みなさんのご協力、ご支援宜しくお願い致します。



                                                   平成25年8月1日
                                                   会長 松田 隆


平成25年5月31日、例年になく早く入梅となった今年ですが、今日は梅雨の晴れ間か良い天気です。異常気象は梅雨の早期あけ、史上まれに経験する猛暑を予想する感があります。門脇元会長に誘われ4年間、伊藤前会長とともに6年間、その後、恥ずかしながら7年3か月中部医師会長の職を務めてきました。今回公益社団法人として認定されて再スタートすることを期に退任し、若い人に引き継いで頂くのが適当と判断し退任を決意しました。

 会長職の期間、医師会のために利益を追求することでなく中部地区住民の医療、福祉、介護の大切さを訴え、中部1市4町の住民に公平で平等なサービス提供をする為、地域連携のもと事業展開を心掛けてきた。安全で安心な医療はすべての住民の願うところです。   この7年3か月間、協力していただきご教授いただいた会員の先生、現理事、元理事の方々誠に感謝しています。有難うございました。

 最後に中部医師会のさらなる隆盛を祈念し何年か続けたこのHPの挨拶を閉じます。



                                                   平成25年6月1日
                                                   会長 池田 宣之


寒暖の差の大きい4月でした。ノーベル文学賞の受賞のとき「美しい日本」といったのは川端康成であったと記憶する。それを念頭に入れたかと思う人が、再登板の阿部首相である。第一次阿部内閣の時に総理が言ったことも頭の隅にある。当時総理はどんな意味で言ったのか定かでない。しかし、このところの日本の気候は、美しい日本の四季とは言い難い、変化に飛びすぎている。亜熱帯気候を感じさせる。アベノミックスと言われる経済政策、TPPはその交渉に各国の思惑に差が出てきたようである。懸念される憲法改正を阿部総理が考えている。懸念されるのは、まず憲法改正は96条を先に改正すべきとする考えである。多くの人が言っているように、この考えは間違っていると思いたい。憲法は安易改正すべきでない。改正し易くするべきでない。集団自衛権の明記、自衛隊の国防軍へ名称変更の意図は、一体改正したいとこは第何条であるのか?美しい日本は国民の安心安全に暮らせる国でありたい。

 



                                                   平成25年5月1日
                                                   会長 池田 宣之


会員の皆さん、「社団法人鳥取県中部医師会」は今月から「公益社団法人鳥取県中部医師会」として新しくスタートします。平成25年4月1日で登記しました。私は医師会は何をするために組織されたのか?その理念のもと一点の光を見つめてまっすぐに進んできました。医師会が公益団体でないことは考えなかった。中部医師会は事業の中に病院といった収益性の高い事業を開設しているが、その病院経営の理念に公益性の基本である「不特定多数の人に利益を享受する」ことの自覚を持っていれば、病院事業は公益性の大きい事業である。今後将来に向かって病院経営をこの自覚を持ち続けていく必要がある。けして医師会員の利潤利益追求の病院経営を模索するべきでない。



                                                   平成25年4月1日
                                                   会長 池田 宣之


異常気象は東北・北海道を中心に強い寒気となって続いている。その地方の人は毎日の雪との戦いで大変である。数年前の山陰地方を思い出すが、多分その程度ではないだろう。北海道では新聞記事にならない。阿部総理はオバマ大統領に山形市の山田パター工房のゴリフパターを土産に持って行った。しかし、国民の最大の関心事はTPPという大きな土産である。その中身はどんなものであろうか。聖域なきTPP参加に反対を公約に政権復帰を果たした総理の土産に内容は1、関税撤廃の例外確保 2、自動車輸入に数値目標を設けない 3、医療の国民皆保険制度の維持等 6項目を要求したそうだ。その中の1つ国民皆保険の維持である。この事はアメリカが描いている国民皆保険と日本医師会・日本国民が描いているそれとは必ずしも一致しない。何時でも、何処でも、誰でもが、同等の高度医療を受けられるのが日本の国民皆保険である。混合医療が認められ、多くの先進高度医療は保険診療外となり、保険診療の枠が限定される。国民の「皆」が「公的保険」に加入が義務つけられている。これだけが国民皆保険の維持ではない。今年4月から日本医師会、鳥取県医師会、鳥取県中部医師がともに公益社団法人となり公益団体として新しくスタートする。新たな気持ちで国民と共にこの国民皆保険を守っていく義務がある。



                                                   平成25年3月1日
                                                   会長 池田 宣之


穏やかに新年は迎えることができた。数年前の豪雪の印象が強く久しぶりの雪のない正月を迎えた感じがした。あらたまった年は「アベノミクス」という新語を生み景気回復に向かっている。これが庶民生活に反映されるのは、庶民が実感するのは何時になるのだろうか。私は個人的には憲法改正。自衛隊の国防軍化に危惧する一方、1月「行く」と言って早く過ぎるのが例年ですが、今年の1月は長い感じで過ごしています。それは新公益法人認定に向けて「公益社団法人鳥取県中部医師会」として申請の審査会が月末の1月31日にあるからである。その日を待っているのが実に長い。

認可されたときは「公益」といった名前に恥じない事業展開をしていく必要、責務がある。今、中部で「小児.産科の医療提供」が問題に上がっている。その時医師会立温泉病院がその解決に向けて動ける力があれば。



                                                   平成25年2月1日
                                                   会長 池田 宣之


会員の皆さん、新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

昨年暮れの「突然正直解散」は自民党の圧勝に終わった。小選挙区の選挙制度は2大政党の何れかが勝利するようになっているとは言いうものの、民主党の不甲斐なさと内部分裂、3年間の政権与党としての自覚のなさ、政策実現の責務の欠如がこの結果になった。また雨後の竹の子のごとくできた第三局にも責任がある。しかし私はこのたびの自民党の圧勝を危惧する、事実上の総理である、阿部総裁は経済政策を優先するといっているが、選挙前の憲法改正、集団的自衛権に対しての考え、自衛隊の国防軍への名称変更、民意と乖離する原発政策はこの大勝利が暴走に繋がる危険がある。来る7月の参議院選挙はこの事を、国民一人一人が肝に命ずる事である。その為には我々はマスコミに扇動されてはいけない。新年に相応しくない挨拶でした。



                                                   平成25年1月1日
                                                   会長 池田 宣之


今年の流行語は「近いうち」となりそうだ。突然の解散で与野党も第3極を狙う野合の集団(失礼)も戸惑い気味の中、それぞれ公約を出してきた。医師会としてはどう判断し投票を決めるか。基本路線は自分は国民皆保険を守る方向で判断するべきと考える。その形骸化が心配のTPP参加を野田政権の民主党は公約とした。それは医療費総枠性、保険免責制、混合医療全面解禁に繋がる。他党の公約を思いのまま羅列すると、脱原発に対してのあやふやな約束。しかし、脱原発は現在の福島を見たとき将来の子供たちのため模索する必要がある。憲法改正し自衛隊を国防軍に変え、集団的自衛権をはっきり表面に公約としている党。すべての党が将来の日本国を思う気持ちは同じであろうが、何かはっきりした差が見られない。そんな動きを見るとブレーキかける集団のあった55年体制が懐かしい。再度、TPPには自分は疑問を感じそれ一つを判断にしたい。

選挙期間の短い短期決戦の選挙戦になりそうだが、民主惨敗、自民党比較多数、第2勢力が太陽の党、公明党、最後に出た「未来の党」これら勢力から頭一つ出るのはどの党だろうかと大胆な予想をした。



                                                   平成24年12月1日
                                                   会長 池田 宣之


中部に看護大学の話題が浮上している。医療界からは積極的意見が聞こえない中、むしろ傍観者的な消極的な方向性が見える。しかし自分は前向きである。設立を看護師不足からの論でなく看護教育はどうあるべきから論じた。医師会の中では少数意見だが看護大学は積極的に設立の方向で検討していただきたい。今日、看護師・准看護師の養成は多岐にわたっている。その養成の歴史は詳細に把握したわけではないので自分の偏見もあるかもしれないが、我々開業医医療機関の看護師の養成のため出来た、現在の「医師会立準看護師養成所」設立の歴史。他方、「救護・従軍看護師養成」の為に設立した博愛社病院は今の赤十字病院の前身である。この様な設立な歴史に見るように、医師・医療機関の必要から、また看護師の必要から病院の設立といったように、御都合主義の看護師養成であった。特に医師会立看護師養成が家政婦兼務の医療補助者から出発したことを反省し、今後看護教育を抜本的に考えるためにも看護大学の発想は必要である。



                                                   平成24年11月1日
                                                   会長 池田 宣之


8月の続きで今回は独り言として読んでほしい。来年度から始まる「医療保険計画」の3部会のまとめの全体会のメンバーになっている。近々にその最終の会がある。その中の一つの救急部会の話である。夜間救急で軽症の患者から「一定の線を引いて軽症例には負担金を課す」との話が出た。結論は出ないが継続検討課題となった。委員の中では少数意見となった「負担金を課すべきでない」と自分は思う。国民皆保険の「いつでも」「何処でも」誰でもが」といった基本的理念に反すること。現時点での保険診療でも時間外加算として診療報酬に点数が付記され、又救急加算も一定の条件を満たせば認められている。そのうえでさらに疾患によって初診料に値すると考えられる負担金は混合医療にならないか。いま一つの意見はその負担金は個室料の徴収と同じと考える意見がある。しかしそれは違うと思う。個室料は患者の希望であるが、急患軽症負担は病院の勝手な判断で徴収できる。軽症と判断し負担金を徴収した患者さんが帰宅後急変したどうしよう。



                                                   平成24年10月1日
                                                   会長 池田 宣之


8月25日、鳥取県医師会担当で「中四国医師会共同利用施設等協議会」が開催された。県医師会、中部医師会共同なんとか形になった協議会が出来たと思っている。しかしこの協議会の難しいことは、医師会組織そのものの規模、役割がそれぞれ異なり、共同利用施設の設立目的、さらには設立時その必要性が住民のニーズに有ったのか、医師会会員の側にあったのかでかなり考えが違っている。しかし、設立当初のその思いはそれぞれ違っていても、その共同利用施設が地域住民に対してする提供は公平・平等である必要がある。

参加医師会の中には、医師会立病の他、検査・健診センター、介護施設をはじめ多くの共同利用施設を持って経営・運営している。そこには医師会内で会員との連携を持ちながら地域完結で医療・介護・福祉の提供をスムースにしている医師会もある。一方では医療圏内の公的病院、医療機関との連携の構築を模索しているところもあるようであった。

中部医師会として、三朝温泉病院といった整形・リハビリに特化した共同利用施設を、今後この地区の医療機関との間で患者目線での連携を作る必要を感じた。



                                                   平成24年9月1日
                                                   会長 池田 宣之


来年度から始まる「医療保険計画」1、健康つくり2、救急医療3、へき地医療この三部会に分かれて協議し向こう5年間の医療計画が作られる。その中で国は2次医療圏整備をうたっている。人口20万の医療圏で、患者流出率20%以上の2次医療圏は整備するというわけだ。

我が鳥取県は幸いにも該当しない。しかし今後人口の減少、交通網の整備等を考えるとき人口の都会集中の傾向は強くなり、鳥取県の東西部2極化は益々強くなってくる。

その時、中部地区が2次医療圏として残りその医療体制を構築できるか心配である。その為には特化した私的医療機関の多い今の中部地区医療体制の中、不採算部門に投資する基幹医療施設が必要となってくる。その意味で県立厚生病院に期待するところは大きい。



                                                   平成24年8月1日
                                                   会長 池田 宣之


6月の台風上陸は珍しい。このところ異常気象の連続である。昨年に続き南紀は豪雨に見舞われている。昨年歩いた熊野古道がまた破壊されたと思うと残念な気持ちだ。

社団法人鳥取県中部医師会の137回臨時総会が終わった。執行部が提案した14の議案がすべて原案通り承認された。その中でも公益社団法人への移行に伴う定款およびその定款に関連した細則、申請書が承認された。公益法人制度改革に伴い来年11月30日までに申請し鳥取県の認定審査会に提出し許可されなければいけない。

もともと医師会は公益性のある組織として、地域住人の医療福祉に貢献し、不特定多数の人にその利益を享受すべき団体として結成されたものである。

今後、公益法人として認定されさらに一段と医師会のあるべき姿を模索し、医師会として国民の健康と命を守る医療制度の提案をする必要がある。



                                                   平成24年7月1日
                                                   会長 池田 宣之


「打吹山が一年で一番美しいのは新緑だ。」と写真家の高木啓太郎氏が話してくれたことがある。これもきれいな空気の中でいえることだと思う。今年も世界禁煙デーのイベントを5月27日に中部福祉保健局と三志会が開催した。その一つに小学生から禁煙についての標語を募集した。その中に「禁煙で未来も空気もきれいだね」といったのがあった。自分は良いと思ったが住民の支持が中て4賞(中部医師会長賞・同歯科医師会長賞・同薬剤師会長賞・同福祉保健局長賞)にノミネートされなかった。この標語募集の最大の効果は小学校の時から喫煙について考え、禁煙の重要性を意識の中に持って成長することだと思う。この子たちが20歳になって成人したとき、煙草をもって如何感じるだろうか。この煙が自分をむしばみ、空気を汚すと感じてほしい。その時のきれいな空気を思うと楽しくなる。

自分たちの世代は、たばこは20歳になれば吸うのもだ、吸えるものだと思っていた。また戦時中は「戦時給付品」として戦地で15,6歳の少年兵に無料で支給していたと88歳の患者が教えてくれた。その結果今は「肺気腫で厚生病院のY医師にかかっている。」と言っていた。

子供たちの標語を読みながら「いつまでも、いついつまでも嫌ってほしい煙草も煙」

と訴えたくなった。



                                                   平成24年6月1日
                                                   会長 池田 宣之


打吹山の新緑が目に鮮やかに映り、不安定であった今年の天候も五月晴れを迎えたかと思っていたが、再再来の上空の冷気は日本列島を異常気象で襲撃している。

継続していた月初めのホームページ挨拶が新年度から中断している。理由は個人的で3月は日本医師会の選挙代議員で月末から4月1日まで日医会館にいた。5月は連休の忙しさと、旅行で挨拶原稿は忘却の彼方であった。5月中旬になって記憶がよみがえり書いている。今年は古事記が編纂されて1300年だ、島根では「神話博しまね」の開催がある。今年の歯科医師会の担当の中部の三志会の講演は、古事記の関係の話と聞いた。連休を利用して九州新幹線に乗った。神話のふるさと宮崎県の高千穂峡を訪れ、天岩戸神社を拝した。今年は皆既日食が観測される。太陽神「アマテラス」は洞窟に隠れ闇夜になった。皆既日食であったのか。新日医会長横倉先生は地域医療の充実の為には地区医師会の役割が重要性であることを強調された。(5月17日記)



                                                   平成24年5月17日
                                                   会長 池田 宣之


.梅の開花が2週間から3週間近く例年に比べ遅いらしい。花は桜もいいが梅には立春過ぎて「春近し」の香りを感じる。今年の2月は、寒波襲来の度に今年最高と報じられてきた。閏年の今年は229日(例年は3月)雪があった。節分過ぎて「七雪」というらしいが今年は雪の日の連続であった。

3年に一度の診療報酬と介護報酬の同時改定の年である今年は、昨年の代議員会で凍結の方針を出した日本医師会であったが、「不合理を是正」の必要性から凍結の方針を変えた。全体で0.004%という限りなく0に近い数字であったが2年連続のアップに原中会長は、4月の会長選挙に続投の表明をした。会長選挙には現執行部の横倉副会長、森京都府医師会長の再挑戦で三つ巴の戦いとなる。自分も鳥取県の代議員として投票の権利がある。政治に左右される医師会であってはいけない。しかし政府に物申す医師会であってほしい。それが国民のための医療政策であってほしい。「国民の国民による国民のための医療」はどんなのであろうか。「医政なきところに医療なし」



                                                   平成24年3月1日
                                                   会長 池田 宣之


m雪は所によっては昨年より多いようだ。179号線人形峠近くからの人が「新年になってまだ隣の家も見えなくて家の人にも会っていないが、隣家のその人は通院されていますか」と聞かれた。山間部は大雪のようだ。

4月からの診療報酬が限りなく0に近い0.004%のアップとなり。これから内容が協議される。原中会長は2012年の課題として再診料の引き上げを掲げた。「再診料は医師の生命線。これはきちんと見直さないといけない」との発言がった。「生命線」と言えば記憶にある。日中戦争の契機となった「満州事変」ある日本の高官が「満蒙は日本の生命線だ」と発言し国際連盟脱退した。それが三国同盟となり太平洋戦争となった。そして昭和20年8月を迎えた。確かに初診・再診料は医師の技術評価の重要な部分である。
 福井県立病院(福井市)はカルテの記載不備などで診療報酬の過大請求があり、厚生労働省から指導を受け1年前までさかのぼって点検し、自主返納する方針とメールの情報を見た。悪性腫瘍治療の管理料やリハビリ指導料で、請求要件を満たさないと判断されるところがあり自主返還となった。このことは個別指導でしばしば指摘されるところである。  これらの内容は医師の診療内容の専門性を考慮した報酬と考えていいが、カルテ上の記載のみでしか判断できないのも残念だ。他に医師の専門性、技術を評価する内容の点数化は考えられないかと思う。カルテに記載ない医療提供はすべえ不正請求となる。



                                                   平成24年2月1日
                                                   会長 池田 宣之


会員の先生方、新年明けましておめでとうございます。昨年は一面の銀世界の新年でした。今年は寒波襲来で残雪はありますが、穏やかな年明けです。昨年12月温泉病院の新病棟新築が完成し今年3月ですべてが終わります。関係各位を招待し式典を開催する予定です。その他中部医師会にとって今年は重要なことがあります。その1つは公益法人制度改革に伴っての公益法人認定を取得することです。これは25年11月という期限があります。一般か、公益かのメリット、デメリットで判断するのでなく、医師会は何のために組織化されたのか?地域住民の健康・福祉、公衆衛生に貢献するために組織し、その目的のために事業を展開する組織であると私は自負している。これが私の信念です。このために医師会は不特定多数の人に利益を享受する必要があります。医師会が公益法人でなくて、どこが公益法人なのかと問いたい。あと一つは鳥取県医師会が担当で開催する「中国四国医師会共同利用施設等連絡協議会」です。今年8月25日三朝地区で開催します。詳細は今後協議を重ね決めていきますが会員の先生方の協力が必要です。よろしくお願いします。

今年は十二支辰年です。辰の本来の意味は、時刻、方角を示し、陰暦の三月の事のようですが、動物の名前を当てたのが龍です。「この動物は架空上の動物」と聞く。この様でありたい、天空をかける強くて立派な「龍」のごとき年でありたい願い会員の皆さんのご健勝ご多幸を祈念し年頭の挨拶とします。



                                                   平成24年1月4日
                                                   会長 池田 宣之


月日の経つのは早い。子供のときは正月が待ち遠しかった。年をとると一日は長いが一年は早いと聞いた。確かにその実感がする。大雪であけた今年は、寒暖に激しい、秋のない一年で終わろうとしている。東日本大震災、紀伊半島の豪雨、異常気象の連続であった。

医療界にも異常な波が押し寄せようとしている。社会保障と税の一体化案から波及してきた「受診時定額窓口負担」と、TPP参加の問題である。定額負担については11月に載せた。今月はTPPについて自分なりの思いを述べてみる。これは賛否両論ある。野田総理は混合医療は関係ない、公的保険は守る、日本の宝である国民皆保険は守ると明言しているが果たしてそうであろうか。金融自由化はどこまで守れて、外国の特に米国の民間医療保険の日本上陸を規制できるか。裕福な人は今の日本の公的医療保険よりはその民間医療保険に走る。また保険医療適応外の高度医療の提供を常に思っている「超専門医療家」は市場主義の保険業界と一緒になって混合医療の解禁を叫ぶであろう。そこに高度医療の保険適用の動きはない。

公的保険は縮小され、アメリカの公的保険メヂィケイドのごとき公的保険となる。日本の公的国民皆保険が守られたことになるのであろうか。低所得者の保険となり「どこでも」、「だれでも」、「いつでも」「の「だれでも」が崩れていく。来年はいい年でありたい。



                                                   平成23年12月1日
                                                   会長 池田 宣之


秋らしい日が続いている。朝夕の冷え込みは例年になく速いと感じるこの頃です。

患者さんから「カマキリが巣を木の高いところにしている」。「カメムシが多い」。「こんな年は大雪が予想される」と聞く。大雪となると昨年の年末年始を思い出す。正月の3が日は外出困難であった人が多かった。独居老人はいかに過ごしたのだろうか。そんな大雪が予想される生物界の現象である。今年はその大雪に始まり、東日本大震災、台風12号の紀伊半島の豪雨、鳥取県内も17号で被害が出た。

 今月の5、6日は中四国医師会連合の研究会が鳥取県で開催される。その分科会の中に防災研究会を取り上げる。各県から大災害に対する行政の対策を中心に報告する。さらにその時、県医師会・地区医師会との連携について協議する。さらに災害発生に際し、個人の会員がその時どのように行動するのが適当なのかも考えておく必要がある。もちろん災害の規模により、またその内容にとっても異なるが、住民の生命を守るのは医師の責務である。常に救急に対応する心構えが必要なのは医師としての基本的スタンスである。

 救急に対応する医師としての理念を忘れている自分を反省している。



                                                   平成23年11月1日
                                                   会長 池田 宣之


年末に今年の漢字が発表される今年はどんな「漢字」だろうか。年末年始の山陰地方の豪雪、3月の東日本大震災、台風1215号の集中豪雨と続く自然災害。「日本沈没」の小松左京氏が彼とともに日本を沈没させるつもりかと勘繰りたくなる。今年の漢字はこの自然災害に関する字になりそうだが、一字で表現できる漢字を見つけることができるだろうか。自分は原発被害にその字を見つけたい。原子力の「原」。いずれにしてもこの大きな災害を一文字では表すことは難しい。京都清水寺の管長さんの揮ゴウを期待したい。

来年度の6年に一度の診療報酬、介護報酬同時改定の話が次第に出ている。今年の日本医師会定例代議員会で凍結の提案をしている。代議員決議にこそ至らなかったが、執行部に付託した。その後会長をはじめ幹部が厚労省に申し入れているが、最近は日本医師会執行部に凍結の話が表面に出ない。どうしたことなのか。野田政権になってアップの話がちらほら出ているが、これを良しとして凍結の話を白紙にするとすれば、マスコミ世間は許すだろうか。またどうみるだろうか。診療報酬に関しては現場で医療をする自分たちにとっては多くの疑問は残るそれを是正する必要はある。ここで思う4月の「凍結」よかったのかどうか?



                                                   平成23年10月1日
                                                   会長 池田 宣之


盆が過ぎて少し涼しい日が続き、あの猛暑から思えば例年は暑いと感じる日も涼しく感じるのだろうか。朝夕はしのぎやすい。70年の歴史を持つ三朝医療センターが閉鎖の危機にある。文科省、岡大は縮小または廃止の方針を出している。岡大は地元三朝町、鳥取県、中部医師会をメンバーとする「三朝医療センターの将来を考える会」を立ち上げて会議を開き、さらにワーキング会議を設け地元の意見を吸い上げて将来構想を協議する姿勢を見せている。中部医師会としてはどのように対処すべきか判断する必要がある。隣接する医師会立の病院が医療機能を継続すれば、また地元2診療所が存在する現実からは三朝の患者さんに医療提供の面からは心配することはないと考えるのが客観的かもしれないが、今まで医療センターが提供してきた医療、温泉を利用した健康意識の向上、三朝といった全国ブランド名を岡大はどう位置づけていくかが問われている。岡山からこんな田舎に来る医者はいない、医師不足は岡山でも深刻、医師が居ないことには継続は無理といったことが廃止の理由だ。文科省、岡大は医師が来る、肝心なのは特徴ある施設にすることを模索してほしい。温泉の医療への効果、低放射能の身体への影響、地域医療、へき地医療の拠点として位置付けてそのような医師の養成教育の場にすればそのような医師は来るのではないか



                                                   平成23年9月1日
                                                   会長 池田 宣之


早い梅雨明けだった。開けた日から猛暑、海の日の前は大型で強い台風が日本を襲った。しかし四国に上陸してから紀伊半島に至り進路を極度に南に向け異常気候の年を思わせた。今後の台風が心配だ。末は新潟・福島の集中豪雨だ。日本沈没の作者小松左京が逝去された。彼と共に日本も沈没の予感がする。

最近、生活保護世帯の医療受給者が増えた。当院でもその傾向がある。この3年間の推移はH21年が35、H22年が73件年は6月までで49件である。リーマンショックから失業者が増え、派遣業社員が増え特に製造業界まで派遣社員が入っていくようになって景気の悪い事業所が簡単に人員整理ができる結果国保への移行、生活保護世帯への移行が増えてきたと考える。倉吉市の福祉事務所に聞いた。やはりこの4年間H19年から22年まで409,455,520,560世帯と増えている。人数でみるとH19年の547人からH22年の773人と増加している。

一方で国保料の滞納者に交付される資格証明書、短期保険証の交付はこの数年間は横ばいの状態である。このことは何を意味しているのであろうか。国保の滞納者は増えていないが生活保護世帯は増えている。行政としても医療従事者としても考える必要がある。



                                                   平成23年8月1日
                                                   会長 池田 宣之


東日本大震災から4か月になろうとしている。今もって行方不明者は7356名(6月25日現在)と報じられている。平成7年の阪神大震災の死者が5373名であったことを思うときその災害の広範囲で自然災害の大きさは、もちろんのこと人災とでも言っていい原発事故は今後我が国の存続にも影響しそうである。そんな中で脱原発が見え隠れする管総理の心中を思うとき同情したい気もする。今日も我が家の自宅の太陽光発電は順調に働いている。この自家発電が蓄電できたらと思いつつ冷房の温度設定を2度上げた。

地域連携パスが医療界で話題になっている。今年度は癌の地域連携パスを作成するのが地区医師会としての事業として地域医療再生基金が交付された。一方では癌拠点病院としての責務として癌の地域連携パスを策定し、診療報酬に連動しようとしている。県内の5つの拠点病院を指導教育する立場の鳥取大学としては、パスを作り指定を受けた拠点病院のメリットを経営に繋げるためには大切である。しかし地区医師会が策定しなければいけないのは患者さんがより良い医療を受けられるためのパスでなければいけない。患者さんの便宜性と公平で安心安全な医療提供をするためのパスでなければいけない。強制的に患者さんにパスに乗れというのでなくこんなパスのメニューがあるドレに乗るか問いかけたい。そんな余裕を医師は持ちたい。



                                                   平成23年7月1日
                                                   会長 池田 宣之


5月に「梅雨入り」が宣言された。観測史上2番か3番目と聞く。異例であることは確かだ。年末年始の大雪、3月の東日本大震災と続く自然現象、災害の一つである。人類は過去に自然を征服し、また共存して生きてきた歴史がある。縄文時代、弥生時代には自然災害を避けて高台に住居を構え高床式にした。雨風、高波を避けたのであろうか。広い土地を求めて原野を開墾することもなく人口構成にあった収穫であった、しかしそこに人口が増加し食糧が不足し略奪闘争が始まった。人類は自然との共存、征服ができなくなった。科学が発達し、人間の利便性を追求した科学を人間が制御できなくなってきた。そしてついには人類を滅ぼしていくことになる。福島原発では十数万の人が自宅に帰れなく不自由な避難生活を送っている。

原子力エネルギーといった安価で効率のいいエネルギーに走った政策は、今までの高度成長の過程の中では理解できるが、その原発の安全性を信じ自然の恐ろしさを理解しないで安全性に対して投資を怠っていた結果が今日の福島原発事故と思っている。

人類が作り出したものを人類がコントロールできないのである。このことは人類の永遠の存在を危惧することになる。

先月の追伸で一言「日医は来年度の診療報酬・介護報酬の改定の凍結を提案した」

5月末の鳥取で開催された、中四国医師会連合総会で中川副会長は日医の考えを述べられた。私は診療報酬が医療制度にどう影響するかについて議論し、その結果「診療報酬引き下げ」が出たとき日医は素直に受ける覚悟と理解した。



                                                   平成23年6月1日
                                                   会長 池田 宣之


5月に入ろうかというのにまだ朝夕は寒い日がある。このところ夕立かと間違う集中的な雨が一時的に降る。この数年のゲリラ雨を予感させる。それが原因ではないがこのところ連休に行っていた「熊野古道伊勢路ウォーク」は中止した

3月に予定されていた日本医師会定例代議員会が4月24日に開催された。会長挨拶の中で「自分の生まれ故郷の町も被災した。」と述べ、この時会長は話を詰まらせ流涙された。その思いからか今回の政府の災害対策に怒りをぶつけた。今回から議事運営委員会の委員に指名された。新米代議員でいろいろ経験さしていただく。

代議員会では当然のことであるが、東日本大震災が議論の中心で他の質疑は記憶の中から消えた感じだ。午前中の代表質問の答弁で「中川副会長の苦渋の選択として来年度の診療報酬、介護報酬の同時改定を凍結したい」との提案には多くの会員が賛同の雰囲気であったが、午後の冒頭で、それを「代議員会の決議」とすることについては、議案文の文言にこだわって議論が伯仲した。最終的には提案者が取り下げた。私は思った。今回の大震災に対して日本医師会が最大限その復興に協力し、支援するため何をするかであって、来年度の同時改定がアップであろうとダウンであろうとその説明がしっかりでき、納得いくものであれば日本医師会は受け入れる覚悟でいればいいと考える。日医が凍結を提案し厚労省がダウンを提示したとき日医はどう対処するのかと考えた。



                                                   平成23年5月1日
                                                   会長 池田 宣之


春分を過ぎた。しかし、起床時雪を見た。この時期の雪は「彼岸過ぎての小鳥殺し」と言うらしいが、今年は事のほか寒いというよりは風が冷たく痛い。春一晩は吹いたようだが記憶にない。今日吹く風は12月の木枯らしの感がする。今年は世界的にも自然災害が気になる。その最大級が日本に来た。東北太平洋沖大地震大津波だ。1000年に一度の津波、想定外の津波は世界に誇った防波堤を越え三陸海岸のすべての町・集落を破壊した。3月30日現在で死者は1万1362人と発表している。宮城県だけで阪神大震災の死者を大きく超えた。この中で多くが身元不明である。

日本医師会もJMATの編成を各県医師会に要請している。鳥取県医師会も西部の医師の参加で1チームが編成できた。中部医師会もアンケートの結果、県医師会のチームに参加編成の意志のある会員いる。しかし、多くが自己責任の中で医師としての倫理感、ボランテァ精神がなければできない。有難うございます。

日本医師会の代議員会が延期され、4年に一度の日本医学会総会は事実上中止になった。

中部医師会は定時総会後の懇親会を中止し予算の中から義援金にする。



                                                   平成23年4月1日
                                                   会長 池田 宣之


年末年始の雪が3月になってようやく消えた。国会は予算関連法案をめぐって与野党の攻防が続いている。政界の再編成と解散総選挙の必要性を感じる。4月の統一地方選挙の結果によってはそれもあり得ると思う。国民不在の権力闘争に明け暮れている与党民主党には国民はノーと言っているが管総理はそっぽを向いたままである。

中部医師会は今月は来年度の事業計画、予算案を審議する定時総会を迎える。来年度の大きな取り組みは公益法人制度改正に伴い中部医師会が医師会立三朝温泉病院を一体として公益法人として申請し認定していただくことである。

3月2日は三朝温泉病院の病棟新築の起工式を行うことになった。鳥取県をはじめ中部の1市4町の住民の方の多くの協力、支援を受けての事業であることを感謝して今後の中部医療圏の福祉医療に貢献する中部医師会であり、医師会立温泉病院でありたい。



                                                   平成23年3月1日
                                                   会長 池田 宣之

年末年始の雪が2月になっても消えない。年末の雪が残っている。「鳥取は雪国と本当に思った」、今年の1月でした。今、31日にラジヲのニュ−スでは東北から北陸にかけて記録的な積雪であると報じている。多くの災害・天災があるが雪は広範囲に及び、現代の移送手段を完全に遮断する。人の移動も、物流も全く正常の日常生活の中からは考えられない範囲での異常な現実が目の前に現実となって顔を出す。さらに雪は長く続く。

今年は4年に一度の日本学会総会が東京で開催される。私も医師になって50年近くになるがまだ参加していない。この日本医学会総会は今年で28回だそうだ。今年は参加の予定でいる。私は今回の総会には特別な意味を感じている。

今年は1961年(昭和36年)国民皆保険が施行されて節目の50周年である。総会でも記念企画として「国民皆保険制度50周年シンポジウム」が平成23年4月8日(金)16時30分から18時まで東京国際フォーラムで開催される。今、新自由主義的考え、市場原理主義の導入で政策なき経済優先は、格差社会を容認し、富裕層の高度医療への願望は混合診療の導入を増長している。保険者との契約による制限医療が拡大することなく縮小するようになれば日本の国民皆保険は崩壊する。日本の医療制度はこの制限医療を拡大するとともに混合診全面年禁止を堅持することが国民皆保険を守ることである。



                                                   平成23年2月1日
                                                   会長 池田 宣之

会員の先生方、一面の銀世界の新年です。新年明けましておめでとうございます。昨年は中部医師会にとっても私にとっても大変な年でした。中部医師会にとっては大変というよりは節目の年でした。新しく病棟新築が会員総意のもとに認められ、新年早々にはその槌音が聞こえてきます。新し医師会立温泉病院のスタートです。自分にとっては県医師会副会長を引き受けたことです。思いもしなかったことで正直言って戸惑っています。日本医師会代議員と合わせて、地区医師会、県医師会、日本医師会すべてに関わることになり、地区の会員の先生方を始め、中部医師会の役員の方には迷惑をかける部分があると思いますがよろしくご協力ください。小生もできる限り職務を全うしたいと思います。今年は兎年です。古来卯年は飛躍躍進の年といわれているようです。苦難を乗り越え躍進する年となることを祈念し、またそのように努力することを約束して今年最初の中部医師会のホームページの挨拶とします。



                                                   平成23年1月1日
                                                   会長 池田 宣之

11月になっての朝夕の寒暖の差が所によっては例年にない紅葉を観たと聞く。しかし、山によっては「ナラ枯れ」か?早期の冷気の為の「枯れ葉」か?紅葉か?解らない山もある。今年も12月に入った。あと一カ月である。今年は中部医師会にとって節目の年であったと考える。

老朽化した医師会立温泉病院の病棟の新築に取り組んできた。国の医療機関耐震整備交付金を申請し認められ、12月県会では平成22年度の補正予算に補助金が計上されている。さらには中部医療圏一市4町の補助金も議会の理解を得て許可されようとしている。

この補助金の意味は大きいと考える。私たちは経営の面で補助金を要望したのではない。県、市町の議会の中には黒字のとこになぜ「援助」するかの声もあるのではと考える。

しかし、自分が強調したいのは温泉病院が中部医療圏で果たしている役割は公的病院としての機能も持っていると考えている。この点が理解されての補助金であると考えている。医師会は今後も中部医療圏の中で地区住民の為の病院であることを自覚し、心して病院経営をしていく責務がある。



                                                   平成22年12月1日
                                                   会長 池田 宣之

猛暑・炎暑の今年の夏が終わり、朝夕の涼しさは寒さを感じ、冬の到来を思わす。青天の霹靂か県医師会の副会長を受けた。今後ますますの診療に影響を与え患者さんに迷惑がかかることを懸念する。それのみか責任の重さを痛感する。

中部医師会は今年の事業として韓国原州(ウォンジュ)市医師会との交流をすることとなった。今年の6月に韓国原州(ウォンジュ)市医師会から会長以下5人の会員が倉吉に来られた。その時のことは会報の最新号に松田副会長が投稿している。

この交流は松田副会長の韓国の原州市とのウォーキングを通じての個人的な医師同志の個人的な交流が発展し医師会の交流会となったのである。今後この交流を恒久的にするかどうかお互いの会員の考えを尊重し検討していきたい。しかし今回の交流が互いの国民の医療福祉の向上につながることを祈念する。(韓国出発前記載)



                                                   平成22年11月1日
                                                   会長 池田 宣之


猛暑・炎暑の今年の夏もやっと彼岸が過ぎて朝夕の涼しさは急に寒さを感じる日もある。日本の美しい四季が継続するのか心配している。しかし一日の寒暖の差があるほど紅葉は美しいと聞く。期待したいが小生の自宅の裏の小鴨川土手の彼岸花は例年に比べ咲くのが遅かったが28日ころから急に咲いた。

今年の夏はことのほか熱く熱中症の話題が盛んだった。ありそうでないことを期待する、あってはいけない思い。今年は生活保護支給者が最高の様だ。ここで大人の童話をひとつ。日本国のある人口百数十万の県、小さな県で行政の目も隅から隅まで行きとどき、キメの細かい福祉行政が住民を安心して生活さしいる。行政の最小細胞単位の町での出来事。民生委員は一人暮らしの高齢者世帯を定期的に訪問し自治会長と連絡を密にしている。事のほか熱い夏の日一人暮らしの老人宅に民生委員さんが訪れ様子を聞いた。扇風機は、水の補給は十分か?行き届いた気配りをする。この地では地域包括センター、民生委員、福祉協力員、自治会会長の連携はいいと各自が思っている。向こう三軒両隣の付き合いある地域であると考えている。

ある日、生活保護で生活している高齢者が、水道代の支払いが滞り水道を止められた。電気も切られた。民生委員が訪問した。一人暮らしの老人は熱中症と思われる症状で死んでいた。組織的にゆき届いていても実際の機能はどうであったのであろうか。

あってはならないありそうな童話。



                                                   平成22年10月1日
                                                   会長 池田 宣之


ことのほか暑い夏だ。猛暑、炎暑どう表現するのであろうか。美しい日本の四季は無くなった。最近の暑さに加えて各地のゲリラ豪雨は熱帯雨林を思わせる。

私の診療所のエアコンが電流過多の為か2回ブレカーが落ちた。開業30年になるが初めてである。30年と言えば今年も中部医師会の医療機関永年勤続表彰があった。温泉病院を医師会が国から移譲し10年になる。今年は永年勤続表彰で温泉病院の職員さんが70名を越した。この人たちは移譲当時からの人です。そのうち大多数が国家公務員という身分を捨てて医師会立温泉病院に勤務して頂いた。その大英断があったから今日の温泉病院があり、又そのことが今日の温泉病院の第一歩と思って感謝している。

今病院は病棟新築に向けてその詳細設計が決まった段階である。今後は今年12月総会承認を求め、来年10月完成予定をめどに進めていくつもりだ。

温泉病院は医師会立である、この医師会「立」とはどういうことなのか、今は新築の借入金を医師会がすること自覚している。そのため返済計画に会員の不安があるのである。この不安は院長を始め医局の医師、職員のすべてが払拭している。移譲依頼黒字経営を続けていることは医師会としては何の不安も感じていない。今後も地域の住民に安全な医療の提供をして頂くことを確信している。



                                                   平成22年9月1日
                                                   会長 池田 宣之


猛暑が続き各地で最高気温を更新しています。熱中症のため救急車の出動が近年最高になっています。梅雨時、気温が低く冷夏が予想されただけにこの異常な暑さはこたえます。小中学生が夏休みになり近くの児童公園でラジオ体操が始まった。私の町は倉吉市内の成徳地区宮川町2丁目です。80世帯強の町で小学生4人です。町内に回覧で「子供たちと一緒に朝ラジオ体操をしましょう」と声をかけました。親戚から夏休みで海に来ている子供もいて、毎日顔ぶれは違いますが子供たちと一緒に朝の空気を吸っています。しかし暑いです。

 ラジオ体操が子供たちの「夏休みの早起き習慣」の為にだけなっている感じがします。しかしこの体操をしっかりすれば体力つくりにもなりスポーツ障害の予防になります。各関節をしっかり屈伸し体を大きく回す、そして最後の深呼吸は気持ちがいいです。

各地でいろんな介護予防を重視した体操があります。倉吉元気体操もその一つです。徳島では阿波踊りをアレンジした阿波踊り体操があります。
 あることを普及する事は困難です。しかし長い間続いているラジオ体操をもっと全国的に普及させることはできないのだろうか。



                                                   平成22年8月1日
                                                   会長 池田 宣之



「サッカーワールドカップ・日本」は終わりました、ベスト16は立派でした。本番前の岡田監督は非難囂囂でしたが、やはり勝負は勝たなければいけない。いまや岡田監督は日本一の監督となった

 中部医師会の21年度の決算総会の日(6月30日)です。私は決算総会は会員の先生からの会費がどこにどのように使われていて、どのような収支バランスになっているかが解りやすいことだと思う。今年度から新しい公益会計基準となった点、複雑になり理解しにくいところかと思うが、ある事業に会員からの徴収した会費をはじめとする収入、および補助金収入がいくら使われていて、その事業を執行するためのいくらの支出があったのか、そして3月31日現在のその事業の収支バランスが明示されていること、と考えている。そう考えると今回の決算書の形式が継続すると理解し安いと思う。このところ一年ごとに変化しているところが理解できない点だと考える。

                                                   平成22年7月1日
                                                   会長 池田 宣之


会が終ると、月30日記)m

m風薫る新緑の5月、これが日本の初夏のイメージであったが、今年はさわやかな初夏はなかった。日本の美しい四季が冬と夏の2季になったかと思わせた大型連休でしたが下旬は冷えた。冷夏の兆しの5月が終わった。昨年は新型インフルの騒ぎが始まったのはこの頃であったと思う。今年は宮崎県で口蹄疫が蔓延し牛肉がなくなるのではとの危惧がある。クジラ、マグロ今度は牛肉かと思う。優秀な種牛を離島隔離の意見が出ている。口蹄疫を全国に広げないためにもっと積極的な対策が必要ではないかと親しい獣医さんが言っていた。このところの冷え込みで鳥取県の中部地区の特産品である、梨・スイカの収穫が心配されている。全く身のつかない梨の木があると聞く。天候不順の農作物への影響は農家に打撃を与えるだけでなく国民の一人一人にどのように拘わってくるのか心配である。

a来月はいよいよ参議院選挙です。民主党に期待できないが、自民党も駄目だ。今こそ一枚岩になって国民ため頑張ってほしい。鳩山政権は事業仕分けに力を入れ、国民に分かりやすいところで無駄を見つけている。公益法人の天下りを整理はしっかりしてほしい。しかし、その前にするべきこと自分たちの足元ではないか。国会議員定数の見直しではないか。

鳥取県会の議員定数はどうなるのか。

                                             平成22年6月1日
                                             会長 池田宣之

a


d 今年は寒暖の差が激しい。この事はこの2、3年思うことだがそれも年齢のなせることと思っている。年をとると一日は長いが1年は短いと故人が言ったとか?

j日本の政権が変わって9カ月になった。鳩山政権も国民の支持が30%を切って20%に近付いている。政権維持の限界に来た。その最大の原因は沖縄の基地問題かと思われる。日本の安全を守り其れが極東の安全・治安維持につながっていると判断しているアメリカと日本の国民感情として基地そのものが不要とする認識との差が、鳩山氏のリーダーシップの発揮できないとこだと考えている。学生時代の安保闘争を思い出した。極東の範囲とは?その安全とは?当時は米ソの冷戦時代であった。いまは状況が異なる、しかし沖縄の基地問題は米国と協定している「日米の安全保障条約」に却って議論すべきで、倉吉の斎場問題と同様に迷惑施設をどこに作るかの次元ではないと考える。

d倉吉も市長さんが変わった。いろんなところであって話しを聴く機会があり、期待している。医師会もともに議論し中部住民の医療福祉の充実を図っていきたいと考えている。特に提案したいのは中部医師会の守備範囲である中部ふるさと広域連合を利用した住民への保健・福祉・介護の共通のサービス提供の構築である。

                                             平成22年5月1日
                                             会長 池田宣之



雨の多い気温の低い
3月が終わりました、319日の定時総会で皆さんの賛同を得て引き続いて中部医師会の会長をさしていただくことになりました。加えて日本医師会の代議員もすることになりました。新しく理事に山本敏夫先生、森広先生、大津先生、藤井武親先生が加わっていただきました。皆さん優秀な人ですので医師会活動も活発になっていくことを期待しています。皆さんのご協力よろしくお願いします。

 今月は挨拶が1日遅れました。41日に書いています。東京ドームホテルです。昨日中部医師会顧問の大石恒善先生と悲しい別れをして米子空港から東京に来ました。中四国医師会連合の常任委員会並びに連絡会に出席のためです。本日は明日の日本医師会にとって重大な22年度の役員選挙です。4人の会長立候補者があります。みなさんが国民皆保険堅守の姿勢は同じと考えます。医師会が自民党支持であり今まで自民党を支持してきたことを安易に変えることはどうかと思います。現会長がこの自民党のみを支持しロビー活動に重点を置いたことを反省し、医師会が専門集団として日本の国民医療を守る立場から医療政策を提言できる組織となっていくことを期待して鳥取県の貴重な1票を投じます。

今月の挨拶は日本医師会代議員としての初仕事に向かう日の朝の気持ちをHPに載せるために敢えて年度初頭の41日にしました。東京の空は雲多い空です。

                                             平成22年4月1日
                                             会長 池田宣之


例年になく雪のない2月でした。218日は県医師会の選挙代議員会が開催されました。岡本会長が再選され新執行部がスタートしました。中部医師会から長い間県医師会の副会長として鳥取県の医療体制の構築にご貢献して頂いた野島先生が御勇退され、天野新副会長が就任されました。天野先生には大変な御負担を課すことになると思いますがよろしくお願いします。

さて、中部医師会も小職も2期目の最終月になりました。皆さんのお許しがあれば3期目も中部医師会会長に立候補するつもりです。先送りした問題が多々あります。その一つは温泉病院病棟の新築です。これは2月の常会で配布した会報で今後の取り組みについて一定の方針がつきました御理解いただきたいと思います。

次いで残された課題は公益法人制度改正に伴う医師会の公益法人の認可取得の件です。日本医師会も医師年金の問題で苦慮していると聞いています。医師会は公益法人であるべきであり、公益性のある事業をするために組織された団体として社会に貢献することが必要だと考えています。この理念で行きたいと思っています。これに関連し医師会の公益性にある事業としての事業計画其れに伴う予算・決算が公開し、解り易いものになることが重要と考えています。

最後になりましたが、今後二年間中部医師会長として医師会の運営また日本医師会代議員として力いっぱい頑張りますので会員の皆さんのご協力をお願いします。

                                             平成22年3月1日
                                             会長 池田宣之



大寒入りに暖かい日があり、季節外れの三寒四温か2月になっても朝の冷え込みは厳しいが雪のない日が続いている。12月末から自宅を太陽光発電にした。この時期に自給率50%を超える日がある。やはり地球温暖化の影響であろうか?昨年は大雪でスキー客が多かった上斉原も今年はさっぱりらしい。

 新政権になっての初めての予算案国会が始まった。来年度からの診療報酬改定も話題になる。そんな中で、鳩山由紀夫首相は1月28日午前の参院予算委員会で、西洋医学だけでなく東洋医学、民間療法など幅広い手法を用いる統合医療について「問題点が指摘はされているが、克服して、政府としても真剣に検討して推進をしていきたい」と、積極的な姿勢を表明した。この点は重要なことだと思う。柔道整復師、カイロプラスチック、鍼灸師の医療類似行為を国民皆保険化の保険診療として検討をしていく考えであるのか。それとも混合医療として医療機関に認可し、保険診療外の医療提供として規制緩和していこうと考えているのか。今後見守っていく必要がある。

 長妻昭厚生労働相は、統合医療の効果の検証などを行うプロジェクトチームを省内に設置する考えを明らかにしたとの記事を見た。今までも言われてきたことだが、柔道整復師の団体の政治力の強さは医師会のそれとは比べものにならないらしく選挙の大票田となっている。先の選挙、次回の参議院選挙はその票田は何処に傾くのだろうか。

                                             平成22年2月1日
                                             会長 池田宣之

新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。3月までの任期中、役員一同懸命に頑張ります。昨年は新型インフルエンザに医師会は行政に振り回されました。5月に始まった豚から感染したH1N1は医療機関の対応については最後的には季節型と同様になったが、ワクチン接種だけはそうでなかった。昨年末高校三年生に対しての集団的個別接種にはお忙しい中また日曜日にも拘らずご協力いただき有難うございました。小院は過去インフルエンザには対応していないため、医療従事者としてもワクチンの接種はしなかった。玄関の外に新しくインターホォンを設置し体温計を置き「風邪症状のある人は体温を測った後インターホォンで対応します」と提示し対応した。

H5N1の鳥型のインフルが来たら小院は休診・閉院し電話で相談受付、適当な病院を受診指示、日常生活の指導等で対応することになるのだろうか。しかしその時、慢性疾患はいいとしてもインフル以外の急性疾患に対応する病院を限定する必要がある。またある一定期間は完全外出禁止が必要だろう。新年早々の悪初夢に終わってほしいことです。

                                            平成22年1月1日
                                             会長 池田宣之

来年度の予算の概算額が大幅に膨らみ今「必殺仕事人」ならぬ「必殺事業仕分け人」が暗躍している。予算の枠組みが国民の前にオープンにされたのは良いことだと考える。こんな無駄があったのか、解りやすく説明されるところは気持ちのいいところである。医療福祉の仕分けについて見てみたい。勤務医の環境改善に充てる財源を確保する事を仕分けの重点に置いている。過去20年度診療報酬改定の時にも小児科・産科・救急医療に部厚く診療報酬を改正したとしたが、その効果はあったのか、評価についてのアンケート結果がある。19年度と比べ勤務状況に関して「改善した」と答えたよりは「悪化した」と答えた回答が多かった。勤務医全体としては評価が悪かったが、手厚くした小児科・産科・救急医療に関しては一定の評価はあったようである。しかし、今日の医療崩壊は改善されていない事実を中医協は改めて反省してほしい。勤務医対策を考えた診療報酬が即勤務医の環境改善、待遇改善に繋がらないことを知ってほしい。さらに開業医と勤務医の収入の差が診療報酬で思いのままになるとの判断もどうかと思う。医師の技術料・薬剤費・医療機器の配分を今一度考えてほしい。事業仕分けで先発医薬品に流れる薬剤費に無駄はないか。

                                            平成21年12月1日
                                             会長 池田宣之

 民主党政権が発足して一ヶ月以上経過し鳩山首相の初の所信表明があった。その中で政権交代を「無血の平成維新」と位置つけ『友愛の政治』実現への決意を表明した。弱い立場の人、少数の人々の視点が尊重されるのが友愛政治の原点である。鳩山氏は述べている。

私はある人から『先生、言っておくが最も弱い立場の病人から先生と言われていることを忘れないでくれ』と言われたことがある。医療・福祉を充実させることが友愛の政治の実現の道になってほしい。

民主党の医療政策について、私は以前にこの項で混合医医療と包括医療が国民皆保険の崩壊につながり医療費総枠制の導入につながることを危惧した。しかし新政権は「医療再生基金の削減」の理由に来年の診療報酬の大肌増額を約束した。このことは、ややその危惧が薄くなった。が一方で今回の中医協の人事を見るとき病院勤務医と開業医の分断政策が表面に出た。「病院に手厚く」といった考えは医療費の全体の増額がない限り病院の高度医療に対しての混合医療解禁が浮上してくる。厚労省の役人の排除、今まで混合医療の導入に反対であった日本医師会の排除の結果出た中医協の病院勤務医の重視は混合医療の導入に繋がらないとは言えない。医療崩壊の真の原因はどこにあるのか診療報酬を救急、産科、小児医療に手厚くしただけで解決すると考えているのではないだろうが、医療・福祉予算の有効な配分がなされる必要がある。

平成21年11月1日
会長 池田宣之


 政権が変わった。日本の医療制度はどう変わっていくのか。不安と期待がある。
八ッ場ダム建設に対して議論がなされている。鳥取県も片山知事に変わったとき三朝の中部ダム建設が中止された。当時の片山知事は中止に対して住民とはどのように話し合ったか、今地元住民は結果的にどう感じているのだろうか。

  身近の今の、倉吉のことを考えると大変なことになっている。突然の市長の辞任、出直し市長選、加えて市議選、国政レベルの政変交代の議論が進めばいいのだがそうは期待できない。議論のない、新鮮さのない市会議員選挙、意味のないことをした前市長。これに対し意味のあるようにした二人の市長候補にまずは敬意を示したい。

  ここで中部医師会はどう対応するか考えてみたい。今平井知事さんが「ウォーキング立県鳥取」に向けていろいろな構想を提案されている。
今、倉吉の「政権交代?」を期に医師会主導で鳥取県中部健康プロジェクト・チームを構想してみたい。今進んでいる松田副会長の力を入れている、未来ウォーキング、ノルディックウォーキング、三朝の観光協会のイベント等各地の健康イベントを連携させ中部全体として参加できるシステムを構築する必要がある。また、医師会は市場主導でなく行政と協力しすべての健康診断の「検診率」の向上を目指したい。その為には、医療機関の検診の料金を下げることはできないか。行政の負担を強いるだけでなく、医療機関も利益だけ追求はしない方向を見いだしたい。倉吉を医療から変えたい思いがする。

 

平成21年10月1日
会長 池田宣之


 第45回総選挙は終わった。民主党が308犠牲を占め、自民党は結党以来の第一党の座を明け渡す惨敗に終わった。
1955年自民党が鳩山・吉田の保守合同で自民党が出来たときの総裁が、今度政権を取る民主党代表の鳩山氏の祖父の鳩山一郎氏である。

  民主党になって医療福祉はよくなるだろうか、ここで茨城県医師会会長・原中勝征氏が「民主党マニフェストには80点あげてもいい」と明言した民主党のマニフェストを確認してみたい。医療福祉に関しては主な点は

  1. 月額7万円の最低保障年金の創設を盛り込み、国民生活の最低ラインの引き上げる
  2. 後期高齢者医療制度の廃止、それに伴う国民健康保険への税金投入や、将来の一元的な医療保険制度の創設。
  3. 医師不足対策として、医師養成数を1.5倍に増やす。
  4. 社会保障費の2200億円の削減方針を撤回し、診療報酬の増額
  5. 「医療機関の診療報酬(入院)を増額」(この点は診療所軽視が心配、診療報酬の増額が病院、特に公立・公的病院に偏っているように読み取れること。)
  6. 「5分ルール」の撤廃
  7. レセプトのオンライン請求については、「『完全義務化』から『原則化』に
  8. 厚生年金や社会保険の病院は、公的なまま存続
 私は医療に関しては国民皆保険が堅持出来るかを注目したい。混合医療の解禁、包括支払制の導入、窓口負担の増額は私としては妥協できない三点である。
民主党の医療政策で 「国民皆保険の維持発展」を前提として「後期高齢者医療制度の廃止と医療保険の一元化」を揚げている点を評価したい。

平成21年9月1日
会長 池田宣之


 「遂に」と言っていいのか、「やっと」と言っていいのか解散、総選挙が始まる。
昨年私は福田さんが辞めたのは「総選挙をするためだ」と思った。当時の理事会で「自民党は今、総選挙をするのが最も有利だ」といった記憶がある。遅くなればなるほど不利になる感じがした。今は同情されるのを待つのみかと思う。今回は政治評論家になってみるのも一興かと思う。今回は民主党が第一党になるのは確実であろう。過半数を得るかどうかが問題である。
過半数を占める確率が少ないと考える。そのとき、どこと連立するだろうか?公明党とは組まないと思う。それまでに新党ができるのではないかと思う。それが渡辺さんか?平沼さんか?わからない。その新党に自民党からいく人の議員が集まるのかが今後政界の再編成につながると考えている。その編成によっては民主党を軸とした小泉の負の遺産を清算する政権与党が出来ることを期待する。その時には民主党も切るべき身うちは切り、寄せるべき他人は寄せる必要がある。国民の目線に立った政策実現の為に。

 その時、医師会はどうすべきなのだろうか。世界に誇る国民皆保険を堅守することで一本の線を出す必要がある。分離された後期高齢者医療の再検討の必要、混合医療解禁反対、窓口自己負担の際限ない増加の阻止等、これらのことは皆保険制度の砦と考えている。鳥取県の国会議員に医療福祉を真剣に考えくれる国会議員を作りたい。

平成21年8月1日
会長 池田宣之


 会員の皆さん、6月25日の128回臨時総会において議案を慎重に審議いただき、原案通り承認してくださいました。有難うございました。 しかしその過程はかならずしもスムースに承認いただいたとは考えていません。

われわれ執行部も会場の意見を真摯に受け止め、今後の温泉病院に拘わっていきたいと考えます。意見の中に温泉病院の存在そのものを否定する意見、温泉病院を医師会が関与すべきなのだろうかとの意見、いろいろな意見が出ました。私としては来年3月で国からの移譲時の縛りが解け「名実ともに医師会の所有財産となる節目」と判断した結果、今回の13号議案を出したのではありません。

温泉病院が果たしている役割は、院長を始め医局の先生たち、病院職員の医療人としての自覚に立った医療提供が、今日の病院の存在を地域住民、医師会員の中に十分に認知される結果になっていると思いますて。したがって今回医師会が将来とも開設者として運営して行くことを将来構想委員会の中で結論したことは間違いではなかったと判断しています。

では医師会立でなかったらどうなるか、民間の病院経営者になったとき、中部医療圏の中で住民に対し政策なき経済先行の市場原理が参入してくるでしょう。新自由主義は医療にはなじまないと私は考えています。会場の雰囲気の中に今後三朝温泉病院は医師会員の後方支援病院としての機能、診療所会員の病棟としての機能、診断能力を充実する機能をより一層拡充することを考える必要を感じました。医師会立の病院の外来はすべての会員の病院・診療所にある。これで経営できることが理想です。

 温泉病院の存続を協議するとすれば、医師会だけではできません。岡山県北も含めた地区住民の立場を重視し、鳥取県・三朝町・倉吉市を中心とした中部広域とともに考えることが必要です。その場合は医師会の公益法人としての社会的責任を果たすことが肝要であると共に、この9年間、常に患者さんに安心と安全の医療提供をされているの医局の先生方をはじめとする温泉病院の職員の医師会に対する期待に報いたいと思っています。

平成21年7月1日
会長 池田宣之


 メキシコ発の豚インフルが新型インフルになった。水際作戦が成功したかに見えた日本も5月16日には海外渡航歴のない神戸の高校生に新型インフルエンザの感染が確認されて2週間足らずで300人を超えた。

  先日も小院に肩の痛みを訴えて大学生が来院した。
地元と思い「鳥短ですか?何かスポーツを?」と質問した。「いや大阪の大学です」との答えです。熱なく、呼吸器症状もないので安心はしたものの、インフルエンザ騒ぎで大学が休校となり一時帰省したらしい。これでは何のための休校かと思った。

 今回の新型インフルは弱毒で通常の季節インフルの対応でいいとされてきた感じですが、今回の新型インフルに対してとった経験を生かして、今後、行政・医師会その他民間団体は、すべての面で検討・協議し具体的な反省点、評価できる点を整理し新しいマニュアル作りが大切と考える。
成功したかに見えた水際作戦をくぐりぬけた事実、停滞処置が曖昧だった事実、初期検査で陰性で、後日に陽性に出た症例、一方では早期に学校閉鎖した行政の処置、休校後の生徒・学生の思慮ない行動等、あらゆる行政判断・処置が社会的に影響したところが具体的に見えたことは今後の対応マニュアルに充分に生かせられると考えます。

  今回の診療所発熱外来の設置について考えるとき、将来ある種の感染症について、その流行時は感染拡大防止の為に保険医療機関としての指定について関係してくるのではないか危惧する。感染症の診察に対応できることが条件となる日も来るかもしれない。国家管理の医療は近いかも知れない。


平成21年6月1日
会長 池田宣之


 日医の中川常任理事が4月8日の記者会見で厚労相が発表した2008年の4月から11月までの医療費の動向について日医の見解を発表した。
それによると前年度比は、全体では1.8%増であるが、内容は調剤が5.4%増、歯科は2.8%、医科が1.1%増となっている。薬剤料の単価アップによるものとなっている。

  医療費といえば最近住民の一人からこんな電話が医師会の事務局にあった。
近所にあるマッサージ施設の人が無料体験の宣伝に来ていた。無料で体験して良かったら「医師の同意書」があれば健康保険でマッサージができる。元気でどこも悪くない人が行っている。医師の同意書を持って行っている。これっておかしいのではないですか。元気な人が医療費を使っている。医療費の削減と国は言っているのにこんな形で医療費が使われているのはへんですよ。鋭い指摘です。
患者が希望し、患者が喜ぶのであればと、同意書を書くのだろう。
患者のためといったことが本当に患者のためになっているのだろうか?考えさせられます。

  最近もある患者との対話があった「内科は何処に行っていますか」「A医院に行っていましたが最近は送り迎えがあるので、B医院に変えました」このことは私は個人的に医師としての職業倫理に反するのでないかと考えます。
また最近、指導管理料の窓口負担を請求していない医院が個別指導を受けた。これも患者のためと考えて始めたのだろうか?
または自信のある指導をしていなかったから請求しなかったのだろうか?
またこんな話を住民から聞いた。「最近開業の医院の診療科目が多い本当に何が専門なのか不明だ。本当に自信のある専門家を医師会のホームページで教えてほしい。

平成21年5月1日
会長 池田宣之


 「節分過ぎの七雪、彼岸すぎての小鳥ごろし」と言うそうですが、「七雪」はなかったが「小鳥ごろし」は開花した桜が蕾を閉じたようです。お陰で長く桜を楽しむ事ができそうです。

 先日の第128回の定時総会は執行部の提案を原案通りご承認していただき有難うございました。
今年度一年会員の先生方の会費、各方面からの委託費を有効に使用し、中部地区住民の保健・福祉の充実を図りたいと考えています。各種団体との連携、また各種施設間の連携を進める具体的なことを、各病院の地域連携室と各地域包括支援センターを中心して構築できればと考えています。医師会の地域医療委員会が中心となってリード出来れば理想です。

 今年度の重要な課題としては、(1)温泉病院の病棟新築構想、(2)公益法人制度改革に対しての対応、(3)公益性のネックとなっている中部医師会の共済事業対策、(4)医療安全の立場から一人開業医の産科の対応と危惧、(5)病院の特に中部では厚生病院の、休日・祭日のコンビニ受診対策等々を中心的事業として取り組みたいと考えています。
中でも中部地区で最も古い建物となった温泉病院はまず病棟新築の方向で考えたいと思っています。

  6月の決算総会まで常会で会員の先生方が疑問不安に思っていることに対して説明をしていきたいと考えます。そして今一度6月常会で30分ぐらいの時間で先生方の意見をお聞きする機会を作ります。その時は貴重な意見をお聞かせください。

平成21年4月1日
会長 池田宣之


 大雪が1か月早かったようで、2月は雪がなくおわったようです。3月は年度終わりの締めくくりの月であり、また新年度に向けてのスタートを決める月です。

  3月25日は定時総会です。来年度の事業計画、予算案を審議いただきます。昨年12月から施行された「公益法人制度改革」に対応した予算書が必要となり板垣事務長が頑張ってくれました。
事業計画ではこの2年間の温泉病院将来構想委員会で協議、検討されてきた病棟新築と一部改修案を協議して頂きます。安心で安全な医療を提供し、快適な入院生活を送っていただく目的で老朽化した病棟を新築することを認めていただく議案です。協議、検討のうえご承認いただきたく思っています。
さらに次年度に取り組む必要のあるのは医師会の公益法人としての申請です。日本医師会は地区医師会はそれぞれの特殊性があり必ずしも公益法人でなくて良いとの考えのようであるが、医師会がいくら縛りがあるからと言って一般法人でいいのだろうか。国民の医療、福祉を守る専門集団とし、また国民の健康を守るために自らの研鑽をする学術団体として、医師会は不特定多数の人に益をもたらす団体であるべきです。医師会が公益法人として活躍せずして何をするのか。自らの利益を追求する圧力団体、仲良し親睦団体相互扶助団体であってはならない。

  中部医師会の中で温泉病院の存在を考えたとき、医師会立の病院が、医師会の事業として公益性がるかが問われる。当然であるが病院それ自体は、公益性があることは認められると考える。病院が経営・運営も大事だが利益を追求するのみでいいのだろうか。「利潤を医師会会計に、病院運営を健全にし医師会の会費が安くなるようにする」こんな議論はしてほしくない。

平成21年3月1日
会長 池田宣之


 例年にない大雪の中に丑年の1月が終わりました。
タミフル耐性のインフルエンザが蔓延しているようです。昨年の暮れから「新型インフルエンザ」対応マニュアルが医師会でも協議されています、この1ヶ月はすすんでいません。わたしとして反省する点です。

  私は常に住民は「かかりつけ医」「近所の医師」を持ってほしい。また開業医師もそうあることを意識することが大切と思っています。新型インフルエンザが発生したときその「近所の医師」がどのような対応ができるのか?どのようなに対応するのか?が重要だと思っています。医師会はその点で現場の対応を行政と協議する必要があります。

 アメリカはアフリカ系黒人のオバマ大統領が誕生しクリントン政権時に否定された公的医療保険が再度浮上しています。オバマ政権が誕生してもまだまだアメリカ社会でのイスパニア系・アフリカ系の占める人口は10数年先には白人系を上回ると予想はされていますがまだまだ少ないようです。
そんな中で多くを占める資産家が低所得層の医療を保険で支える共助の理論が芽生えるだろうか疑問です。また今のような不況の時、更なる財源を必要とする公的医療保険が国民・議会の理解を得ることができるのか懸念されています。

 一方、日本の医療保険をみたとき、WHOが世界一と評価した日本の医療を支えている国民皆保険ですが、私は最近この皆保険が危機に瀕し崩壊の道に行っているような感じがしてなりません。どこまで続くか分からない不況の今日、保険を払えない滞納者の数は増加しています。また今後出るであろう混合医療解禁、一定額以下の医療費の保険免責、医療費総額制の導入、国民の医療に対しての不安は民間保険への誘惑を加速しています。これらのことは国民皆保険の崩壊に繋がっているようです。
自民党政権を支持し支えている日本医師会へ提言。「医療福祉は専門家である医師会に任せ」と、もっとロビー活動してほしい。

 その為には選挙の時だけでなく常に医師会と連携を持てる国会議員を選出する必要があります。来年の参議院選で西島先生には期待しています。

平成21年2月1日
会長 池田宣之


会員の皆さん明けましておめでとうございます。

  100年に1度といった「世界的大不況」は倉吉にも及び、成徳地区の中心地の老舗「ホテイ堂」が店を閉めました。バス通りが益々寂しくなっています。 企業もオムロン倉吉が派遣社員を昨年10名削減しました。

  昨年の世相を表す漢字は「変」でした。変化があった年だったという事だったからでしょうか。私は「来年こそ変わってほしい(決定時)」との願いから「変」になったと考えたい。

  今年こそ医師会立温泉病院を開設者医師会が、今後如何するかを具体的に明示したいと考えています。昨年から温泉病院将来構想委員会で協議していただき、病棟新築・その他一部改修の案を出しました。この詳細は中部医師会報の昨年の2巻に私と森尾院長の寄稿が載っていますので参考にしてください。

この不況の時に、時期が悪すぎる、今少し自己資金を蓄えることが大切、今後の医療情勢の不透明等意見はいろいろありますが老朽化している今の病棟、公共施設としての責務である耐震性の問題、患者さんの利便性の問題等を早急に解決する必要もあります。もちろん次回の総会で「病棟新築・その他改修」の方針を承認いただけると、どの様な規模にするか。ベット数は、投資する資金はどうするか、資金グリは等を協議し最終的借入金は最小限にし、今よりは低くなると考えています。
また行政がどのような形で支援してくれるのかも今後の問題と考えます。またこの不況の時地元産業の活性化に貢献する必要もあると考えます。
いずれにしても現段階は病院と医師会員の患者を通した連携をより緊密にしたいと考えています。

  以上、年頭に当たっての挨拶とします。今年もよろしくお願いします。

平成21年1月1日
会長 池田宣之


 解散・総選挙は来年の4月を超えて、まさか9月の任期まで延ばすのだろうか?。それを国民は許していいのか疑問です。

 最近、麻生総理大臣の発言が話題になり問題になっている。与党自民党中でも批判的である。中でも問題な発言は「運動もしないで自分の健康も考えないで、だらだら飲んで食っていて病気なっている人の医療費まで自分が払わないといけないのか」この発言は一国の総理、国をリードすべき立場の人の言うことではない。
この一言でも総理・総裁に相応しくない人だ。この人の考えでこの国の社会保障、医療政策は決定するのだ。この事実を国民は知る必要がある。この人をトップにしている国民は悲しい。この人をトップに抱く自民党を支持していいのか。私は支持できない。ここに私の「公人」と「私人」とのジレンマが出る。

 この発言は医療人としての自分の基本的な考え方、姿勢を踏みにじられた思いがする。また、日本の社会保障制度の基本である医療保障制度の中心、世界に誇れる国民皆保険制度を否定する発言であることを日本医師会も自覚し、先の「医師の多くは常識がない」の発言よりもっと取り上げる必要がある。

 後期高齢者医療制度、特定検診・特定保健指導の導入、それに加え受診率を支援費に連動させる考え方など思うとき「この発言」は政府・厚労省の本音が出た感じがする。
保障制度とは、保険制度とは一体何であるのか。麻生総理いま一度考えてほしい。

  私は社会保障は公助・共助・自助の適当なバランスで成り立っていると考える。
後期高齢者医療制度で後期高齢者に年齢枠を設けることが適当かどうかは別として、75歳以上の高齢者を別枠の保険制度にしたことが問題と思う。ここに若者・元気な人が高齢者の医療費を補てんする必要があるのかといった姿勢がうかがわれる。
私はこの夏、県選出のI代議士に後期高齢者の医療費は1割は窓口であっても後の9割を公費で賄えないかと質問した。答えは「若い人に今以上に老人の医療費を負担させるわけにはいかない。」
今回の麻生総理の発言とI代議士の発言に差があるのだろうか。

平成20年12月1日
会長 池田宣之


 解散・総選挙はいつになるか分からない状況になっている。年明けの気配でもある。政治家は国民の生活を、気持ちを考えて政治をしているのだろうか。自分たちの生活・既得権をまもることしか考えていない。どんな状況でも国民は生活しなければいけないのだ。

  先日開業以来5枚目の死亡診断書・検案書を書いた。今回の診断書は今までとは違い考えさせられた。
今、診療報酬で凍結している終末期医療の問題でもある。その患者は93歳、心疾患でペースメーカーが入っている。7月末までは地区の自治公民館で「倉吉元気体操」に出ていた。9月はじめ風邪らしい症状から肺炎を疑い中旬に某病院に入院した。精査の結果、原発性か転移性か不明な肺がんが見つかった。
2週間ばかり病院生活のあと、ご本人と家族が話し合い納得の上で在宅療養にする。それからまったく医療行為といったものはなく、利尿剤、鎮痛坐薬の投与で終末期を迎えることにした。
最後の時には救急車で病院に連れて行かなければいけない。家族は在宅医療をしていない自分に病院から紹介状をもらってきた。往診を三回で何もすることなく紹介されて3日目の午前三時に亡くなった。三回目の「死亡を確認」の往診だった。これも在宅医療の看取の例だ。

  今回中部医師会に「在宅ケアー研修会」が立ち上がった。10月27日第一回の会が開催された。 今回はがん患者の在宅での看取り、脳血管障害の在宅復帰症例の供覧が2在宅支援診療所であった。
人生のエンディングをどんな形で迎えるか重要なことである。そのことをだれが決めるのか、自分の終末をだれが決めるのか、其れを自分が決められるのか、在宅で医療を受けるとき、それが終末期医療であるとき「決めておくこと」「しておくこと」があるか、「それは何であるのか」いろいろなことが考えさせられる。


平成20年11月1日
会長 池田宣之


 昨年の安陪総理に続き福田総理までが政権を投げ出した。総理・総裁は投げ出すことができても国民は生活を投げ出せない。生活し働き食べていかなければいけない。食べるものも最近は危険だ、安心して口に入れられない。農家の人の話「自分ところで食べるコメは、はでにかけて天日干しする」自給自食の人のみが生き残るかもしれない。

  麻生氏が総裁になり総理になる。戦時中には近衛文麿が投げ出した。細川の殿様が、阿部が、福田が政権を投げ出した。血筋がいい麻生も血統にかけては遜色ない。また短命の総理・総裁となるのか。それが自らか?それとも国民がそうさせるか。次期総選挙はすぐに始まる。

  医療を国民は安心して受けられることができるのだろうか。病院の勤務医の過重労働が議論され、開業医の勤務内容と比較される。特に開業医の救急医療への参加がいま一つ足りないのではとの意見がある。自分もそう思うときがある。ここで医師と救急について考えてみたい。自分は常々医療の基本は救急だと考えている。先輩の開業医は電話一本で患家に行っていた。夜なかでも自分の時間はなかったであろう。当時は聴診器、血圧計、往診カバンが最高の医療機器だった。そんな中での救急医療は病院、診療所の差はそれほどなかった。しかし今は違う。患者もまた病院と開業医に対しての期待感が違う。自分の含め休日夜間に診察を請われても十分に対応できないのが現実である。しかし電話対応だけでも出来るようにしておきたい。

平成20年10月1日
会長 池田宣之


 総合医の構想が厚生労働省、日本医師会で協議・話題になっている。この総合医の構想は厚生労働省が後期高齢者医療制度の中で主治医制度を正当化するとともに、日常の「かかりつけ医」の良いニュアンスを先取りして将来の医療費削減の基本的基盤にする考えだと思う。
フリーアクセスの制限、人頭割り、定額払い、医療費総額制につなげ結果的に国民皆保険制度の崩壊に繋がる構想と思える。日本医師会は先の20年度の都道府県医師会生涯教育担当理事連絡協議会で、執行部の協議した案を「地域医療、保険、福祉を担う幅広い能力を有する医師」認定制度(案)をまとめたようだ。この日医の構想に対して、全国の医師会は「国に先駆けて日本医師会が認定制度を創設すべき」が、秋田、東京、長野、福井など20医師会。「認定制度を創設すべきではない」が宮城、埼玉、愛知、京都、大阪、兵庫、山口など14医師会。「その他」が北海道、岩手、新潟、静岡、広島など12医師会で、千葉県医師会だけは「制度創設はすべきだが、日医以外の他団体に任せるべき」との回答だった。
賛成の側は日医の主体性を強調する意見が多く、日医が強調している「かかりつけ医」の立場、役割を明確にすること、医療費抑制に繋がらないことが、重要としている。
又反対側は、厚労省の総合科設置に断固反対であり、すでに開業医は総合診療を実践している。認定総合医制度が創設されれば政府・厚労省のいう総合診療科に結びつき、人頭制に続くことは明らか?と言った意見が多い。
  今回地区医師会長宛に岡本県医師会長からアンケートが来た。私の回答をHPを通じ会員に開示します。総合医構想に基本的に反対です。医師は医学教育の上で総合医となるべく教育され、開業医は意識の中に常に総合医的認識を持つ必要があると考える。
  医師が職業的専門性を持った職業倫理で常に患者に接すれば総合医としての機能は現制度で充分機能すると考える。「何でもする医者」「何でも治す医者」「何でも診る医者」この区別を医者も患者さんもする必要がある。

平成20年9月1日
会長 池田宣之


 日医は基本診療料に関するプロジェクト委員会を設置することを決めた。
既存の社会保険診療報酬検討委員会とは別に設置し、5〜6人の委員で構成し、基本診療料に特化した議論を進めていくとしている。どのような議論になるかは今後のことであるが初診料・再診料に加えて、今問題になっている「外来加算」の 項目、考え方に固執する限りは問題の解決にはならないと思う。

  プロジェクト委員会は、「厚生労働省の基本診療料に関するこれまでの考え方を踏まえ、診療報酬体系が現状に即しているかどうか、患者や国民の視点から見て良い形となっているかどうか議論する。」としているが患者の視点から見て良いかたちとはどういったことなのか意味不明である。
患者は信頼できる医師に良い治療をしていただき 適切な助言が欲しいのだと考える。窓口で早くいつもの薬を処方するそれが1年も2年も続く。その様なことを望む患者もいる一方、いくら長時間待っても納得する説明と適切に診断し短期間の薬しか処方しなくても満足する患者もいる。
医師は患者や国民の視点をどこに置くのか良く考える必要がある。けっして医師中心の自己的なパターナリズムにおくべきでない。「こんなに忙しいのに一人5分間も診察できるか」「忙しい中、医師がレントゲンを撮れますか、撮っている医者かどこのいますか」そんな議論が医師間であるべき議論でないと考える。

 5分間診察に関して、日医の保険担当理事の藤原常任理事は「丁寧な診療を評価する技術料」として生まれ変わった外来管理加算であるが、「『診療』の5分と実際に医師が診る『診察』の5分は違う」と述べ、「5分要件」の根拠があいまいだと批判した。この点でも患者の視点はどこにあるのだろうか、5分間の時間が一人歩きすれば、患者は外来加算の支払いは5分間の診察した上でしか納得しなくなるだろう。
私は個人的には外来加算を廃止し初診料・再診料を医師の技術料として評価することが大事だと考える。

平成20年8月1日
会長 池田宣之


 127回中部医師会臨時総会は執行部が提案した議案をすべてご承認していただき有難うございました。
今年度も会員の方からの会費は事業を吟味しながら有効に使って行きたいと考えます。さらに今年の12月かの公益法人制度改革に伴う医師会の公益性が問われます。

  医師会が公益法人と認められる条件は「公益性のある事業費」が50%以上でなければいけません。19年度の事業費は約28%でした。この事業費の中には会員の福祉関係事業が入っています。一方特別会計の中での事業費の内で公益事業をする為の費用、例えば会館の維持費、休日診療所の関係の事業費、看護学校の経営に対しての費用等は公益性があると判断して良いと思います。
更には医師会の事務局職員の人件費もその何割かは法益事業のための費用と考えて良いでしょう。

 少し話を変えて、今話題の医療行為関連死のことを取り上げてみます。その三次案が出されました。それに対しての全国の医師会は8割が賛成しています。一方では第三次案への疑問として、各学会からは(1)司法当局の対応、(2)届け出の範囲、(3)行政処分の実施方法、(4)調査委員会の設置場所、(5)とくに重大な過失の範囲、(6)救急医療の現場における対応、(7)現在存在する院内調査委員会との関係―などの点において明確にすべきとの指摘があります。
しかし、制度の設立という基本的な方向性については、いずれの学会においても賛成しており、制度成立の際には、協力を惜しまないことで意見が一致しています。

 私個人としては医療関連死は罰することを前提とするのでなく、医師法第21条との関係を明確にする必要があると思います。

平成20年7月1日
会長 池田宣之


 近くの一級河川「玉川」でヌートリアの姿が見えなくなった。捕獲して当局に持っていくと1匹3000円で引取ってくれると聞く。その玉川にこの3,4年蛍が乱舞?している。やはりヌートリアより蛍がいい。岡山県北の吉井川沿いで、こども時代を育った自分は当時蛍を追った思い出が忘れられない。

  後期高齢者医療制度は批判が高まっている。先日の徳島で開催された中四国医師会連合総会でも第一分科会で各県から提案され協議された。この制度は小泉政権が残した負の遺産と考えられる。
バブル崩壊後、経済界が自分の利益をいかに守るか模索しているとき、自民党をぶっ壊すといって奇人小泉が新自由主義を掲げ経済先行の内閣無視の「経済諮問会議」なるテーブルで議論した市場原理主義が日本列島を駆けた。あらゆる規制緩和は儲ける者は儲けなさい。弱者は貴方が悪いのだ。努力しないのは自己責任だとの風潮が当たり前になり、格差社会を生んだ。

  ワーキングプアといった言葉が出来た。そんな風潮は助け合い相互扶助の考えが無くなり福祉予算は削減された。福祉の中心である医療費の削減が今日の医療破壊をもたらしていると思う。

  医療費の適正化と言った言葉、今の医療費が不適切であるかにも取れる言い方である。
その一つがこの4月の診療報酬で出た、薬の後発品使用促進政策である。同じものが何故に価格が違うのか。まったく同じである筈は無いのである。自分は後発品は信用しない。

平成20年6月1日
会長 池田宣之


 桜の季節が終わり、中部地区は梨の受粉の季節が来ました。梨農家も後期高齢者の人たちが頑張っています。日本の戦後を支えた75歳以上の人に別枠の医療制度が始まった。

  厚労省は後期を長寿に変えた。名前の問題ではない中身だと考える。厚労省はこの制度で高齢者の特徴であるさまざまの疾患を持ち、医療・介護の需要の多い年齢に、医療関係各職種が連携しで多様で、きめの細やかな医療・介護の提供ができると指摘している。

  各地の地区医師会が、後期高齢者の算定料を申請しない方向で後期高齢者医療制度に反対している。マスコミも正義のような捉え方で報道している感がある。
 この戦術は私は疑問を感じる。算定料を申請しなくても後期高齢者医療制度を認めたことになっているのである。反対するであればこの制度をまったくみとめない戦術はないのだろうか。保険医総辞退、医療機関一斉休診そんな力は今の日本医師会には期待できない。

 日本医師会は2007年の「グランドデザイン2007」で後期高齢者の公的医療保険制度で疾病の発祥するリスクの高い高齢者は、保険原理が働かないことから国が保障として支え給付割合を引き上げ、公費による負担を提案した。この度の制度はこの日本医師会の高齢者別枠保険制度の考えを厚生労働省はうまく利用した形となった、そのため日本医師会も正面から反対できないのではと思う。

  先日、医師会館近くで昼食を取っていた、近くの席で後期高齢者と思える人の話、少ない年金から1万円近く引かれどう生活しろというのか、生活保護は受けるのは難しい。酒を飲みながら話していた。後期高齢者を別枠保険にし、保険料を負担させ、窓口で又負担金の差がある。相互扶助の保険の原理は、考え方は、どうなっているのかと考える。

平成20年5月1日
会長 池田宣之


 平成20年3月26日の第126回定時総会で会長に立候補し承認していただき有難うございました。
引き続いて向こう二年間中部医師会の運営を引き受けます。新体制の理事の協力のもと各会員の利益のみならず、中部地区の住民の健康・福祉・保健衛生の向上に貢献したいと考えます。会員先生方の協力とご理解をお願いします。改めて責任の重さを感じています。

  今年度から医療制度が大きく変わりました。後期高齢者医療制度、健診制度の改革、加えて診療報酬改正がその大きな点です。何れもが財務省主導の医療費適正化の下に福祉予算の削減が基本にあり「国民の安全と安心できる生活の保障」が優先しているとは思えません。駅のホームに立っていても、路上を歩いていても殺される昨今です。人が人を殺すときは法が裁く。一方では保険料が支払えなくて資格証明書のため病院にいけば全額負担となるため受診が遅れ重症化し死に至る。制度が人を殺す、国は自ら人を殺すことを黙認している、国の制度が人を殺している。法は裁くことは出来ない。

  国は安全保障のため、国民を守る為、北朝鮮からの侵略を予防するため、国防費を増額するに躊躇しない。国の責務は外交・国防だけで良いと言っている国会議員もいる。
 国民の安全・安心の生活の保障は、国民を外敵から守るだけだろうか。命を守る医療費も国防費以上に必要であることを医師会は大きな声を出したいと思う。
 今後、後期高齢者医療制度への対応が重要となる。粗悪医療、医療提供の差別に繋がらないことを心にとどめたい。

平成20年4月1日
会長 池田宣之


 会長職を引き受けて、一期目の任期最後の月になりなした。
会員の皆さんの賛同が得られれば来期も会長として医師会の運営をやらしていただきたいと考えています。

 3月26日に定時総会を予定しています。来年度の事業計画案・予算案の審議をしていただきます。よろしくお願いします。
自らすすんで引き受けた会長職ではありませんが2年では何をしていたのか、又何をやったのか解りません。遣らなければならないことを探していた一期目でした。

  医療破壊が叫ばれ、地域医療の崩壊がある中、それを解決するために20年度の診療報酬を考えると国は言っています。
救急医療、小児医療、産科医療、勤務医の過重労働等と、このところマスコミで取り上げられる医療に関する話題は多い。救急患者のたらいまわし、お産の出来なくなった離島、軽症患者でいっぱいの病院外来、医療ミス等等。

三月からの診療報酬の改訂がこれらを解決してくれるであろうか?個人的には疑問であると考えます。その一つがハイリスク分娩管理加算、妊娠管理加算の点数が改正され、小児の入院管理加算の点数が改正されたが、私的病院の小児科・産科の標榜科増設、それら医師の増員に繋がるのだろうか、また勤務医の過重労働が緩和できるだろうか。

又4月からの新しく始まる75歳以上の後期高齢者医療保険制度です。保険料が年金から引かれます。
先日、息子の事業がうまく行かないで年金を担保に融資を受け、年金から返済している高齢者の話を新聞でみました。「4月からは保険料が払えないので保険証が取り上げられる。病気になった病院の窓口負担が10割になる。病院に行けなくなるだろう。」

平成20年3月1日
会長 池田宣之


 昨年と違って季節とおりの大寒の日となった今年です。
北海道からは氷点下の日が続き流氷の便りも聞こえてきます。

日本医師会の資金的補助のもと、県医師会の指導で地区医師会が主催したマイケル・ムーア監督のドキュメンタリー映画「シッコ」の上映がありました。かなりの反響であったと自負しています。
日本のような国民皆保険制度の無いアメリカの公的保険は65歳以上対象の「メディケアー」(国民の約13%)低所得者向けのメディケイト(約11%)があるのみで、そのほかのアメリカ国民の6割が民間の医療保険に加入し、4700万人(約15%)が無保険者だそうです。(文芸春秋2月号328P)
今日本の新聞の民間医療保険の広告は市場主義の原理が医療に介入する第一歩と感じています。国民皆保険の崩壊の足音を感じています。
ムーア監督は最後にキューバ医療に体当たり取材している。
医療費無料、ファミリー・ドクターの実態を取材しアメリカ以上の健康国キューバを訴えていた。其処には徹底した医療の国家統制があるのだろうか。キューバは国民一人当たりの所得は米国の40分の1だが乳幼児死亡率は米国より少ない。
多くの社会主義国の崩壊していく今日孤軍奮闘しているキューバの社会主義制度を医療の立場から再認識する必要があると思う。
社会的共通資本である医療費を国民全体に平等公平に再分配する考えが必要なときだろう。
医療費の総枠議論、医療費適正化の議論の中での混合医療の解禁と保険免責制度これらのことが国民皆保険制度の崩壊に繋がっていることを国民とともにかんがえる必要がある。

今こそ、医師会は国民とともに立ち上がる必要がある。

平成20年2月1日
会長 池田宣之


会員の皆さん明けましておめでとうございます。

 伊藤前会長から引き継ぎ1期が終わる年を迎えました。会員の皆様の賛同が得られるならば次期も会長として医師会活動をやらしていただきたいと考えています。2年目を迎える昨年の常会で次の4点を考えていると述べました。

  1. まず、地域の連携、特に行政との関係を重要視し、平成20年度から始まる保険者による特定健診、特定保健指導に医師会、特に「かかりつけ医」のかかわりを考えたい。
  2. ついで温泉病院を第2段階に向けて考える必要があると思います。それは今のままか、新築、あるいは改修か多くの選択肢の中から将来構想の方向性を模索。
  3. 公益法人の改正に伴う対応
  4. 会費の定額制によっての会費収入の減収化傾向がある中、経費の削減を考える必要
実際面で以上の事が具体化されてはいません。今年も引き続いて会員諸先生、理事諸先生方の協力のもと協議検討して行きたいと考えています。
 さらに今年は在宅医療の充実を病診連携を中心に構築していきたいと考えています。
来年度からの診療報酬は本体部分が久しぶりにアップの可能性がありますが相変わらずの低医療費政策の下、どのように配分されるかが問題と考えます。
以上、年頭に当たっての挨拶とします。今年もよろしくお願いします。

平成20年1月1日
会長 池田宣之


 今年最後の月となりました。忘年会続きで肝臓を休めるときがありません。
今年の寒さは昨年と違い厳しいと予想する人がいます。11月末からそれを感じる寒さでした。

  中医協は来年4月からの診療報酬で、勤務医の過剰労働を開業診療所の時間外労働で緩和しようとしている。果たしてできるだろうか私は疑問を持つ。時間外に診療所を開くことによっての経費・人件費を考えるとき、初診・再診料を昼間と夜間の差をつけるだけで診療所の時間外労働を誘導できるだろうか。これには病診連携をしっかりさせる必要がる。
そして昼間の病院の外来は診療所の紹介のみにする事も必要だろう。又患者の大病院志向を改めること、一方診療所医師はいつでも病院と連携が出来、患者のセカンドオピニオンに答える体制が必要と考える。しかしこのことが皆保険制度下のフリーアクセスの破壊につながる事の無いようにしなければいけない。

今こそ政府は自らが取ってきた低医療費政策を反省し医療に金をかけなければいけない。又国民も考える必要がある。自分たちはどうなるのかと、自分たちの健康はどうなるのかを考え、国はもっと医療費を出すべきではないか、と気がつかなければいけない。
又一方では医師側も萎縮し黙っていてはいけない。医師は言うべきことは言わなければいけない。専門的知識のもと、自らの社会的使命を自覚し国民から尊敬される行動と発言することが必要です。その結果、医師は国民から認められる報酬が得られてこそ安全で安心できる医療が提供できると考える。

平成19年12月1日
会長 池田宣之


 今年は日本列島に上陸した台風は少なかったと思いますが、発生した台風はすべて大型ではるか南と思っていても沖縄本島が暴風雨のニュースを聞いたようでした。

  台風が大型になったのも地球温暖化の影響だそうです。海水温が上昇すると台風が大型になるようです。1990年代に入り、地球温暖化が人類 をはじめ生物界全体に深刻な問題をきたすと指摘され始めました。
温暖化の原因はさまざまな要因があるようですが、世界の科学者は温暖化はほぼ確実に人類の活動によるものだと結論付けています。ここ数年の異常気象は明らかに地球温暖化の影響であると言われています。

  先日北海道の知床に行ってきました。「例年なら紅葉が美しいときですが今年は暖かいと」と地元の人が教えてくれました。羅臼岳のふもとのホテル周辺は山葡萄のつるが少し赤く染まっている程度でした。しかしウトロから羅臼に向かう知床峠はきれいに紅葉していました。

  研究者は今後、温暖化は地球の砂漠化の進展や氷原・氷床の減少などの直接的影響のほか、食糧生産、海岸の浸食、生物種の減少などにも一層深刻な影響がでてくるものと予想しています。温暖化を心配しても私は日常生活でその対策を考えているだろうかと反省しています。家庭でできる温暖化対策、個人で出来る対策はなんだろうか反省しながら温暖化を心配しています。
IPCC(気候変動に関する政府間パネル)は、このままでは2100年の平均気温は、温室効果ガスの排出量が最も少ない場合には平均1.8度(予測の幅は1.1〜2.9度)、最も多い場合には4.0度(予測の幅は2.4〜6.4度)と上昇すると、2007年に発表しました。

平成19年11月1日
会長 池田宣之


 秋の彼岸入りの日に書いています。34度を越す残暑が続いています。彼岸過ぎれば涼しさも来ると考えます。

安陪総理の突然の辞任は麻生幹事長のシナリオだとの噂があります。しかし「自分の総理の道」をつくったつもりが反麻生連合は意外と強く福田擁立が突然に出てきました。小泉政権で破壊された医療制度はどうなるのだろうか。

 9月に中部の医療機関で行政処分が出ました。保険医及び保険医療機関指定取り消しはわれわれ開業医にとっては致命的処分です。このことに対し会の最高責任者としてどのように対処すべきか悩みました。
会としての処分は必要と考えました。個人的感情より会としての対応を考えました。定款にそった裁定委員会に付託することが最も私としては簡単でした。しかし裁定委員会にかけることは当該会員にとって今後に影響すると考えました。中部医師会の会務委員会の一つである「総務会」で協議し自主退会の勧告を出すことにし、理事会で承認いただきました。「罪を憎んで人を憎まず」の対応を今後する必要があると思います。

 今回の件で医師会は予防できなかったか?事前に察知できなかったか?などの疑問が会員の中にあります。一人ひとりが医師としての専門的職業倫理に基づくことをしておれば問題ないであろうと考えます。学問ではなく保険診療であることを自覚し、法に準拠し実施したことをそのまま事実として記載し、事実として請求することが必要と考えます。患者を中心に考えた専門的知識が保険診療と対峙するような時自分も苦慮します。

  私は今回の件は会として事前に察知することは出来なかったと考えます。個人の自覚も問題と考えています。予防策については考える必要があると思います。
処分を助けることは出来なかったか?会員の中にはそのように考える方も居られると思います。行政処分は開業医にとっては大変な意味であることは理解します。処分を軽く出来なかったかそのように考えることも出来ます。反省し不正部分を変換するから行政処分は許して欲しい。窃盗し盗んだものを返すから窃盗罪を許してください。では世間は納得するでしょうか。医師会は仲良し集団ではないと考えます。

今後如何対処すればいいのか医師会として考えることは多いと思います。会員のご意見をお聞かせください。

平成19年10月1日
会長 池田宣之


 安陪総理の仲良し閣僚は解散し第二次安陪内閣が誕生しましたが、国民は納得するでしょうか。少なくとも私は納得しません。この際一日も早い衆議院解散・総選挙を実施すべきだと思います。其の結果が福祉予算の大幅削減、それに伴う医療費適正化政策などがどんな方向で医療界へ影響するかは不透明で、今後さらに医療界は冬の時代を迎えるかもしれません。

 政治家は選挙の結果を真に国民の声として受け止める必要がある、受け止めて次の政策を建てることが寛容です。安陪総理には今回の参議院選をふまえた、国民の声を反映した行動と決断力が無いのは残念です。

 2年に1度の診療報酬改訂は前年度の12月ごろに議論されていくようです。今年は早く議論になりそうな気がします。
防衛庁が防衛省に変わり軍事予算は獲得しやすくなり、福祉予算は削減されるなか自己責任で自己の生活を守ることが当たり前になっています。 此処数年来の市場原理主義の規制緩和がもたらした格差社会は貧富の差が激しくなり「貧は自己の責任」と片付けられています。このことは医療制度でも、其の提供施設に見られているようです。
7対1の看護基準は看護師の大病院集中を加速化し中小病院の病棟閉鎖をきたしています。これが5対1も厚生労働省は考えているようです。医療提供の格差は許されても医療を受ける患者さんにに安全性と安心性の上で格差があってはいけないと考えます。

平成19年9月1日
会長 池田宣之


 参議院選挙の結果がでました。安陪総理の仲良し閣僚のかばい合いと、年金問題にマスコミの民主党勝利の誘導が加速され自民の惨敗に終わりました。民主党が参院第一党になりました。今後は衆院解散をマスコミは誘導すると考えます。

 自民惨敗より私は武見氏の落選が残念です。この落選が今後の医療界にどう影響し、日本の医療政策がどうなっていくのか心配です。
これが昨年の日本医師会長選の権力闘争とは関係ないと考えたいが、医師連盟の結束の弱さを実感しました。

 歯科医師連盟は昨年の歯科診療報酬の危機感からか結束の結果一人の当選を果たしました。今回、我が地区医師会を見るとき全国が注目するような後援会名簿数を出しました。其の数字が結果にでませんでした。私は信用していました。其の名簿を出していただいた医療機関の今までの選挙の実績から信用していました。この結果で鳥取県中部医師会はまた注目されるでしょう。どのように評価されるか?会長として責任を感じています。

 今後も日本の低医療費政策は変わらないでしょう。武見氏が落選し今後心配なことは医療費総枠性、保険免責問題、混合医療解禁が再び浮上してくる感じがします。来年度の診療報酬改訂は今後12月ごろに向けて議論されていくようです。2007の骨太改革が1,6兆の福祉予算の削減といった2006年の骨太から数値は削減されたものの福祉予算の削減計画は変わっていないと考えます。民主党が勝利し政権は変わらないが何か変化があるのだろうか?

平成19年8月1日
会長 池田宣之


 例年より遅い入梅でしたが7月になるとどうなるのでしょうか。毎年のことですが、後半にどこかで集中豪雨がありそうな予感がします。中旬に青森に行く予定がありますが心配です。自分たちの中学時代の教科書は東北はつゆが無かった記憶があります。近年は違ったようです。

  日医の総研が10周年を向かえ、其の記念シンポジュームに出席しました。米子市出身の宇沢弘文氏の講演を聞きました。氏は文化勲章受章者で東大名誉教授の経済学者です。氏は「儲かればいい」の市場原理の経済に社会的共通資本の概念を取り入れた人です。「小泉政権の規制緩和と官から民への政策に対し人間が文化的に魅力ある生活をするために必要欠くことの出来ない社会的共通の資本がある。医療は教育とともに重要な社会的共通資本である」との考え方です。

 また「職業倫理にもとづいて医療をするとき最新の医療機器購入、またコメディカル・スタッフ、医師自身の生活の安定などが得られるだけの経済的根拠が補償されている必要がある。それが市場原理、官僚的な支配で管理運営されるべきでない。経済に医をあわせるのでなく医に経済をあわせるのが基本的なことだ。」と強調した。

 最近の介護事業所のコムスンの不正請求は、これを株式会社の医療への参入に置き換えて考えたとき、混合診療の容認とともに日本医療の破壊の危機を予感します。同時にまた其の資本を管理するわれわれ医師は職業倫理に基づいた哲学を持って医療の提供をしなければいけないと感じました。

平成19年7月1日
会長 池田宣之


 亥年の「荒れる天候」は、猛暑の夏の到来かそれとも冷夏なのか危惧されます。夏を感じさせる日の翌日は冬に逆戻りの5月でした。美しい日本の四季がなくなる心配がします。安陪総理の「美しい日本」はどんな日本ですか。

 今年も多くのボランティアの人たちの力で日本海未来ウオークが終わりました。倉吉を全国に宣伝するイベントにしっかりと定着してきました。
医師会とボランティア活動について私の考えを述べてみたいと思います。ボランティア活動は個人が自分の意思でするものだと思います。従って今まで医師会の執行部が会員にボランティアを要請しなかったのは基本的に正しいことだと考えます。たとえばあるスポーツ・イベントの救護に医師会の理事会で会員にボランティアでの出動は依頼していません。しかし社団法人中部医師会も人格を持った法人としての個人です。従って社団法人中部医師会がボランティア活動することは可能だと考えます。
今後公益法人の改正に伴い法人の公益性だ問われてきます。医師会として健診・予防活動にこのボランティアの精神を持って行政・住民に協力していく姿勢が必要と考えます。

平成19年6月1日
会長 池田宣之


 新緑の5月になりました。今年の異常気象は能登半島・三重県の地震は何か不吉な予感がします。今年のゴールデン連休は会員の皆さんは予定されましたか。

 中部地区の健康診断の受診率が低いことと医療機関の健康診断が少なくいわゆる車健診が多くなっているようです。其のことが胃がんに関しては早期発見率の低下に繋がっているという意見があります。その原因は何なのか考える必要があります。

 私が個人的に倉吉市健康支援課の職員と雑談した結果の感想ですが、すべての健診が医療機関健診の際の個人負担が集団検診・車健診の負担に比べ高額になっているのです。行政の負担も其の財力によって市町間で差があります。

 医師会として中部地区の健診率を向上させ、精度管理を確立するためには何をすべきなのか。行政に健康診断に金をかけることが早期発見につながり、医療費抑制になる。それを強調する必要があるとおもいます。また医療機関側も健康診断を保険診療をベースにした料金設定を再検討しコストダウンする考えも必要ではないだろうか。例えばご意見はあろうかと思いますが、初診料に相当する料金を減額するとかの方法はないだろうか?

平成19年5月1日
会長 池田宣之


 新年度になり通学路にはぴかぴかの一年生が上級生に先導されて学校に向かっています。その姿に未来の日本を思いました。医師会も新年度を迎えました。3月23日の第124回総会では19年度の事業計画、予算案を承認いただき有難うございました。この事業計画に沿って医師会運営をしっかり遂行していく所存ですので会員の皆さんのご理解とご協力お願いします。

  安全と安心の医療提供のため医療福祉のネットワークの構築が必要と考えます。まず其の幹としては予防が重要です。健診事業の充実が必要かと考えます。予防から疾患の早期発見・早期治療の病診連携の大切さを再認識する必要があると考えます。また高齢化社会の中介護施設と在宅医療のネットワークつくりも重要な課題と考えます。

 一方われわれ医師個人に目を転じたとき、医師としての自浄意識、職業倫理を改めて自覚する必要があると思います。昨年度末の医療人としては許されない事件は、益々医師の信頼がなくなった感がします。長い待ち時間を解決するため、患者も医師も無診投薬、無診リハビリになる傾向があります。最近、私は長年相談に来る患者さんには「薬だけなら薬屋さんに行ってください」お話しながらだんだんと医師は診察しなければ薬は処方しないことを啓蒙する必要があると考えています。

平成19年4月1日
会長 池田宣之


会長職を引き受けて一年が経過しました。責任の重さを感じています。

中部地区行政の中での医師会の存在、そして医師会なすべき役割、そして会員の福利厚生、低医療費政策の中で医療経営を如何考えるのか?医療経営を追求する余り住民に対しての安全と安心の医療が疎かになっていないか?医療費削減が医療経営を圧迫するのみならず、国民の命の安全も危機に瀕していると考えています。

  先日ある身体障害者の授産所に行っている患者さんが昨年の四月から利用料を取られるようになったと訴えていました。障害者自立支援法に関係した1割負担のことです。
今、倉吉市でも障がい(この場合「害」の字は適当でないようです。「害」にはマイナスのイメージがあるようです)者福祉計画(案)が検討されています。
其の案の多くのページにユニバーサル・デザイン、ノーマライゼーションといった言葉が出てきます。

  市内の道路事情を見たとき其の視点からは如何でしょう。歩道と車道は段差があり、歩道は狭く電柱は尚一段と歩道を狭くしています、其の上各家の車庫に車が入りやすくするため一部段差がありません。この段差は車椅子の人のとっては如何でしょうか?

  今、私の診療所の近くの宮川町ロータリーで、電柱の地中化の工事が進んでいます。この機会に官民一体でユニバーサル・デザインの視点で此処に福祉空間のモデルつくりに取り組むといいと考えます。

平成19年3月1日
会長 池田宣之


正月気分も終わり2月になりました、大寒の日は春といって良い様な暖かさでした。

其の日の1月20日社会保障部会がありました。今年度から岡山県医師会長の意向で地区医師会長も委員構成のメンバーになりました。
基金・國保・労災の審査委員、県医師会の役員が中心で構成された委員会でした。私は初めての出席でしたので興味があり、また何か新鮮さを期待しました。今後はその会議の意義と内容をしっかりと捉え会員の先生方の声を代弁する必要があると思います。

そのためには常日ごろから「納得のいかない審査査定内容」を話し合い、また情報を交換する機会をつくりたいと考えます。
「保険診療は学問では無い」と先輩の審査員の先生から教えられ、また私も考えそう思ってきました。それは一部正しいかと思いますが、患者さんに自分の専門性の中で最高で良心的な医療と其の情報の提供が医師の責務と考えます。

日常の診察は「医師の職業倫理のもとづく保険診療」が医師に求められるのだと思います。いわゆる青本に準拠し療養担当規則のみを金科玉条のごとく守ることによって患者さんに安心で安全な医療の提供が疎かになってはいけない。

平成19年2月1日
会長 池田宣之


会員の皆さん明けましておめでとうございます。

昨年の医療界は冬の嵐でした。4月の診療報酬3.16%のダウンは響きました。医療経営の危機は「安全と安心の医療の提供」に危機が来ました。療養病棟の再編成、高齢者医療の制度の改悪など国民皆保健の危機に繋がりかねない問題が多く出てきました。

  医療費の高騰は確かに国家的経済危機の原因かと考えますが、日本は少子高齢化に中、高度医療を中心とした医療の進歩は世界に誇れる医療を国民に提供しています。

  其の基本は、安心して誰でもがいつでもどこでも、平等に医療を受けられる国民皆保険制度だと思います。

  何が何でもこの制度は守る必要があります。今年は参議院選挙の年です。医師会が政府与党に対し発言するには、日本医師連盟推薦の立候補予定者の武見敬三氏に多くの票を与え其の票をバックに医師会の考えを政府与党に取り入れさせることです。7月の参議院選はよろしくお願いします。

平成19年1月1日
会長 池田宣之

 

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